1億バーツ
Prices starting from THB 100 million for 440 Sq.m
セントレジス バンコクのレジデンスを紹介する看板。内覧会みたいなことのご案内。
今回、知りたかったことの1つが、このレジデンスのお値段。それを知るために、滞在中にこのレジデンスを見せてもらおうと思ってたところ、この看板を発見。どれどれと見てみると、いちいちホテルのお偉いさんに聞かずとも、そこに値段が書いてあった。
100 million バーツ。それっていくら?millionってなに?調べると、どうやら1億バーツとのこと。今のレートで、2億5千万円ほど。う、うん、と、とってもリーズナブル。
440 Sq.mってのも、わけわからん。440平米ってことか。ってどれくらいの広さだよ?4ベッドルームとのことだから、とんでもなく広いってことだけは、なんとなくわかる。
いまあらためて思えば、この広さを体感しに内覧会に行っときゃよかったが、その時はこの看板をみただけでお腹いっぱいになってしまった。どうせ英語での説明だし、そんなのなに言ってるかさっぱりだし。
最低価格が1億バーツだから、3億円くらいの部屋がメインってことになるのかな。それに、レートによって5千万円くらいはすぐに変わってしまうから、もしここを買うならば、お値段は3億円と思っていて間違いないだろう。
バンコク最高級のお部屋がたったの3億円で買えてしまうんですから、お買い得よねー。
タイでは、そんなことを夢見て過ごしていた。
で、現在、急速に暗い現実へと引き戻されている。消費税の値上げで、私の生活はますます苦しくなるのは確実。夢の余韻が一気に消し飛んだ。
いま日本の宝くじの1等当選金が3億円とのこと。将来的には7億円とか10億円とかになるらしいが、もしそんな大金が当たったら、こんな国なんてとっととおさらばして、セントレジスのレジデンスで優雅に余生を送ってやるのに。夢から覚めたかわりに、怒りなのか嘆きなのか分からない思いがふつふつと湧きあがっている。
「パーマネントトラベラー」と呼ばれる人たちがいる。節税目的で、居住を転々とする人たちのこと。私はべつにそうなりたいわけではないが、いまの日本に税金を納める気にはとてもなれない。なので、もし大金を手にしたならば、私もパーマネントトラベラーと同じようなことをする確信がある。正確には移住してそこでちゃんと税金を納めるからパーマネントトラベラーとは違うが、自国に税金を納めたくないという点では同じか。
とにかく、いまもこの先も、この国は息苦しくてたまらない。このままでは窒息する。
ここなら喜んで税金を納めたい。そんな国に住みたい。