八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

ロンドン五輪 競泳初日

ロンドン五輪、競泳初日。男子400メートル個人メドレー決勝。萩野公介選手がみごとに銅メダルを獲得。おめでとうございます!

フェルプスに勝った瞬間は、車のなかで思わず「よっしゃー!!」と叫びながらこぶしを握りしめました。そう、このレースだけテレビ観戦に間に合わずにラジオでの観戦…orz でもまあ、ベルリン五輪での「前畑がんばれ!」の気分を味わえたので、よしとしよう。

 

萩野選手がフェルプス選手に勝てた要因の1つに、両者の「コースが離れていた」ことが挙げられる。そしてフェルプス選手は「金メダル」しか眼中になかったことも大きな要因。金メダルしか眼中にない者というのは、それが叶わぬと諦めた瞬間、すぐに「銀メダルや銅メダル」を狙おうと切り替えることができない。いわゆる「二位以下は全部一緒」の心理がはたらいてしまう。ただ、萩野選手と隣り合わせで泳いでいたら、フェルプス選手の「負けず嫌いの本能」が無意識ながらもはたらいていたと思う。幸いにもコースが離れていたために、その本能は眠ったままでいてくれた。

いずれにせよ、よかったよかった。

 

この萩野選手の勝利は非常に大きい。「日本人でもフェルプスに競り勝てるんだ」という事実は、他の日本人選手に大きな自信を与えてくれた。松田丈志選手に期待大。

 

さて、北島選手だが、なかなか苦しい。がんばって決勝でタイムを上げれたとしても、59秒2で上出来だろう。今年の4月に出した58秒90は難しいかな。やはりライバルの死の影響が色濃く残っていると思われる。もし59秒1以上のタイムを出して金メダルが取れなくても、拍手でたたえてあげてほしい。そもそも決勝に残れただけでもすごいことだと思う。ライバルの死を乗り越えて、よくここまで戦っていると敬意を表したい。

 

その他のレースで印象に残ったのが、女子の4個メ。中国の葉詩文選手のラストの自由形は、えげつないほど強かった。男子400自由形のアジア人対決も含めて、欧米人に自由形でアジア人が勝つ時代になったのは、私も自由形が専門種目だっただけに、とても感慨深い。ここに日本人が加わるとなおよしだが、そうなるとちょっと嫉妬してしまう自分もいる。

いいレースを観ると、昔の血が騒いでプールに飛び込みたくなるが、この身にまとった「肉襦袢」が私を現実へと引き戻す。ああ、ケーキのばかやろー。