八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

北島選手お疲れ様でした

レース後、インタビュアーから「200メートルに向けての意気込みは?」みたいなことを聞かれて、一瞬うんざり表情をしたのが北島選手らしかった。心身ともに疲弊している最中で200メートルという、100メートルの2倍泳ぐという「今日以上の疲労度」を想像してしまったのだろう。私でもそれを想像してどっと疲れてしまったくらいだから、ったく「疲れること言いやがって!」と北島選手は思っただろうな。

 

日本のインタビューは、すぐ「次は?」って話ばっかり。

北島選手は正直というか飾らないから、そういった質問にも翻弄されずに自分を保ってきた。だから200メートルも、飾らずに素のままで臨んでほしい。

ってか、あれでもきっとかなり社交的に受け答えしているのだろう。本当に素のままだったら、「次の200メートル?ムリムリ。もうマジきちい(きつい)から、泳ぎたくねー」くらい言いたげだった。

 

傍から見ていて、正直いって次の200メートルでの金メダルは絶望的。でも、だからこそ勝機もある。というのも、本人もそう思って「開き直る」ことができれば、プレッシャーから解放されて、のびのびとリラックスして泳げて、結果的に金メダルをとってしまう可能性もある。

 

今回の北島選手は、「馬力」がまったくない。その少ない馬力をどう使うかがポイントとなるだろう。それを「気力」で補おうとしたのが100メートルのレースだったが、キャメロン選手は強すぎた。200メートルでのライバルはまた別の選手となるが、100と同様、気力では勝てない。体力も気力もできる限り「省エネ」で臨むほうが、勝利の可能性は高い。

まあとにかく、200メートルは、なんも考えずに気持ちよく泳いでほしい。

 

これは、自分自身にも言えること。先のことを杞憂せず、また高望みせず、一日一日を気楽に過ごせれば、結果的には「いい人生」を送れていることになるのだろう。

「慾」のコントロール。うーん、課題だな。先ずは食慾か…。