八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

釣った魚に餌をあげない男たち

「釣った魚に餌やらず」という言葉、私は好きではない。

いや、言葉がどうこうでなく、そういう行為をする人が苦手です。だから私がこの言葉を使う時には、そうとうに軽蔑の意味を込めて使います。だからこそ、そんな言葉を使いたくないから嫌いなのかもしれない。

そもそも「釣り」だの「餌」だのも不快だが、まあ、たとえ話なのでそこは我慢する。

 

この言葉は、主に男女の恋愛について使われますが、私はもっと日常に溢れている行為だと思います。とくに現代では、男女間の恋愛よりも、もっと別のところに蔓延しているようにも思います。

そう、「インターネット」の普及によって。

 

「釣り」に一生懸命の人。まあ、それは別にいいでしょう。なにか目的があってそうしているのでしょうから、たとえ乱獲しようとも、頑張りを尊重して静観しています。

が、その後に「餌やらず」的な人、本人はそのことに気づいているのかな?

何かの目的のために、せっせと「釣り」をする。でも、ちゃんと囲い込まなければ、すぐに逃げられちゃうよ。しかも次は、二度と釣られてはくれないよ。さらにはアンチが蔓延するおそれすらあるよ。

 

恋愛にしても仕事にしても友人関係にしても、人間関係を「テクニック」だけでコントロールしようとすることは、やめておいたほうがいい。

「礼節」は大切。だがそれはテクニックではない。「心」の表れが礼節という形になる。

人は皆、心理学を学ばなくとも、ちゃんと人の心を見透かしている。

 

 

 

私の言葉は「釣り人」には届かない。

なぜなら釣り人はもう、新しい魚場で釣りをすることに一所懸命だから。