苦言を呈する時
仕事上、どうしても「苦言を呈する」ことをせざるを得ないことがある。
これ、ほんと苦手。
よく、今の若い子は打たれ弱いから言いづらいというが、実際のところ年齢は問わない。
むしろ、年上の方ほど、聞き入れるのが難しいのではと思う。
まあ、年下から偉そうに言われれば、そりゃムカつくとは思うけど、でも、仕方ない。
だから私は、いつも相当の覚悟をもって苦言を呈している。
昔の武将に就いてる参謀は、それこそ自らの命をかけて苦言を呈していたと思う。
今よりも、ずっとシビア。
だからそれに比べたら、そんなにビビる必要はない。
いつもそう思って、苦言を呈する。
これで縁が切れても仕方ないと、そう覚悟をもって。
そんな面倒くさいこと言わないで、適当にしてればいいじゃん。
悪魔がささやく。
でも、私は黙って見過ごすことはできない。
見ず知らずの赤の他人なら、そんなのほっとく。
誰かれ構わず平等に接するなんて、そこまで人間できていない。
でも、仕事では、どうしても妥協ができない。
あ、そうか。
相手のためにという思いでも、それは自分のために厳しく言ってるんだ。結局は。
なるほど。
仕事だから、あえて言いたくないことを言わざるを得ないのか。
でも、仕事上、どちらがいいんだろう。
「物は言いよう」という言葉があるが、そのように苦言でなく、甘い言葉を使い続けるべきなのだろうか。基本的にはそのスタンスなんだが、でもどうしても苦い言葉でないと伝えられないことがある。
まだまだ器量が足りないのか。
それとも徳が足りないのか。
苦言を苦く感じさせずに伝えられるテクニック。もしくは、その苦みを納得して受け入れてもらえるテクニック。
心に邪がないことは当然で、その上で、それが出来るようになるには、どうすればいいんだろう。
自分自身が、もっともっと修行というか「苦労」を重ねることでしか得られないのかな。
「お前には言われたくない」でなく
「あなたの言うことなら分かる」となるには、
もっともっといろんな経験を積んで、苦難に立ち向かい続けるしかないんだろうな。
「ドМの、オレの、オレの話を聞け~♪」ってことか。まいったなあ。