八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

苦言を呈する時

仕事上、どうしても「苦言を呈する」ことをせざるを得ないことがある。

これ、ほんと苦手。

よく、今の若い子は打たれ弱いから言いづらいというが、実際のところ年齢は問わない。

むしろ、年上の方ほど、聞き入れるのが難しいのではと思う。

まあ、年下から偉そうに言われれば、そりゃムカつくとは思うけど、でも、仕方ない。

だから私は、いつも相当の覚悟をもって苦言を呈している。

 

昔の武将に就いてる参謀は、それこそ自らの命をかけて苦言を呈していたと思う。

今よりも、ずっとシビア。

だからそれに比べたら、そんなにビビる必要はない。

いつもそう思って、苦言を呈する。

これで縁が切れても仕方ないと、そう覚悟をもって。

 

そんな面倒くさいこと言わないで、適当にしてればいいじゃん。

悪魔がささやく。

でも、私は黙って見過ごすことはできない。

見ず知らずの赤の他人なら、そんなのほっとく。

誰かれ構わず平等に接するなんて、そこまで人間できていない。

 

でも、仕事では、どうしても妥協ができない。

 

あ、そうか。

相手のためにという思いでも、それは自分のために厳しく言ってるんだ。結局は。

なるほど。

仕事だから、あえて言いたくないことを言わざるを得ないのか。

 

でも、仕事上、どちらがいいんだろう。

「物は言いよう」という言葉があるが、そのように苦言でなく、甘い言葉を使い続けるべきなのだろうか。基本的にはそのスタンスなんだが、でもどうしても苦い言葉でないと伝えられないことがある。

まだまだ器量が足りないのか。

それとも徳が足りないのか。

 

苦言を苦く感じさせずに伝えられるテクニック。もしくは、その苦みを納得して受け入れてもらえるテクニック。

心に邪がないことは当然で、その上で、それが出来るようになるには、どうすればいいんだろう。

自分自身が、もっともっと修行というか「苦労」を重ねることでしか得られないのかな。

「お前には言われたくない」でなく

「あなたの言うことなら分かる」となるには、

もっともっといろんな経験を積んで、苦難に立ち向かい続けるしかないんだろうな。

「ドМの、オレの、オレの話を聞け~♪」ってことか。まいったなあ。