この先生きのこるには
今日はきのこの話です。秋はきのこの季節ですよね。香り松茸、味しめじ…
って、ちがーう。今日はサバイバルの話。山できのこ狩りをするのとも、ちがう。
この先生きのこるには。
どんな先生にきのこの事を教えてもら……もういい。しつこい。
これからの事についてちょっと考えてみた。どんな能力が必要かなって。
昨日の記事の中で、
「なんでもかんでも自分で出来る、自分でしなければならない時代」
と書いた。
そう、色んな事に対するハードルが下がっているのが、今の世の中。
パソコンにしても、私がこうしてブログを書いてアップできるということは、相当にハードルが下がっている証拠。そういえば高校時代に同級生がパソコンの雑誌を読んでいたが、ドラクエの復活の呪文よりも難解な文字が延々と続いてたっけ。いまだにそれらしい文字はちんぷんかんぷんだが、そんな私でも「見たまま編集」のおかげで記事が書ける。
英語がさっぱりの私でも、海外の航空会社のサイトからチケットを取れるのは翻訳機能のおかげ。憧れのホテルに泊まれるのは円高のおかげ。いやいや、受け入れのハードルが下がったおかげか。競争原理のおかげ。
とにかく、いろんな「おかげさま」によって、さまざまなハードルが下がっている。
人に頼り切らなくても、どうにか自力で生活できる。
それが今の時代の流れ。
そこで、問題が。
これまでは、人との相互依存が強くはたらいて社会が成り立っていた。いわゆる「お互いさま」。でも、一人ひとりの出来ることの値が高くなったおかげで、依存が少なくて済むようになった。逆に言うと、依存がしづらくなった。「そんくらい自分でやれ」って。
せめてググるくらいの努力はしろ。それが当然だと私も思う。
社会が冷たくなったわけではない。ただ便利になっただけ。
便利な世の中になって「独りで生きていきやすくなった」
がその反面「独りに心が耐えられない人」が増えた。
「孤独に耐えられる強さ」をまだ身につけていない。そういう人が大半だ。
そのフォローというか、すきま産業なのが、SNSってやつなのかい?
これを使いこなすのが時代の主流みたいになっているが、はたしてどうなんだろう。
これを使いこなせないと生き残れないってか?
いいや、私は違うと思う。
そんなんに依存しなくても生きていけるさ。
そういう「強さ」こそ、これから必要なんじゃないかな。
その強さの土台がないと、いくらSNSが発達しても生きやすくはならない。
伴侶が死んじゃいました。はいすぐ次の人をさがしましょう! って、あほか。
ひとりで生きていけるわ。
まだ未婚の人も、正々堂々と生きていて、いい。
独りじゃ寂しいでしょ? って、うるせえ。
独りでどうするの? って、ちょっと何言ってるか分かんない(サンドウィッチマン風)。
「孤独に耐えられる強さ」
これこそが、これからの時代に必要なことであるのだと、私は確信しています。
人は独りでは生きていけない。
現実的にはそのとおり。社会という大きな枠組みの中で相互に支え合っているから。
でも、どの制度を選ぶか、どの国のどの地域の制度を選ぶかは、人それぞれ。昔と違い、いま我々は、国までも選ぶことができる時代となった。
そうした時代背景の中、お互いに依存が強い組織と、それぞれが自立しながらも支え合っている組織とでは、どちらを選びますか?
別の言い方をすれば、どちらが組織として強そうですか?どちらの組織が生き残れそうですか?
心を強くすることは、テクノロジーでは解決してくれません。
「助けて」とSOSを発した時、助けてくれるのは強い人です。同じように弱っている人では、寄り添うことはできても、助けられません。
また、強い人は、誰かに助けてもらわなくとも、共感してくれるだけで自力で立ち直れます。
ブログやツイッターなどで、泣きごとをつぶやくのは、とてもよろしいです。
でも、泣きながらも、自分の足で立つ、自分の足で一歩前に進む「気概」が大切です。
強くなりましょう。
泣きながら。怒りながら。笑いながら。
強くなりましょう。
誰かの支えになれるように。
ということで、
秋はきのこごはんを食べて免疫力をアップさせましょう!
というお話でした。