八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

旅と本

旅先で本を読む人は多いと思う。移動の最中や、コーヒーショップ、プールサイド、ビーチ等々で、そんな光景をよくみかける。

そんじゃあ自分もと、旅に出る前は本屋に寄ったり、実際に何冊も持っていったりするが、私が旅先で本を読むことはかなり稀で、積読ならぬ鞄読(スーツケースに入れっぱなしで読まない)なことが多い。

誰の言葉か失念したが、“村上春樹さんの「遠い太鼓」を旅先には必ず持っていく”って記述をどこかで見たことがあり、なんでも格好から入る私も真似てみたが、計4回、一緒に海外旅行したけど1度たりとも開かなかった。いまだ読んでいない。

以前にも書いた気がするが、そもそも私は積読が趣味なので、そんな人間が旅に出たからって読むわけがない。

 

旅って、視界を広げることと思う。普段はうつむいて生活していても、旅先ではさまざまな光景を脳裏に焼き付けてる。その時しか見られない光景を。

旅って、あまりにインプットする情報が多すぎる。だから尚更、読書は後回しになってしまう。よっぽど何度も何度も行き慣れた場所以外は、うつむいて読書する暇が無い。

 

で、電子書籍。今日の本題はこれ。ここのところ皆さんKindleの話題で賑わってるので、私も便乗。以前に電子書籍の話題を書いたが、旅と電子書籍はものすごく相性がいい。

さきほど、旅に出たら本を読む暇が無いって書いたが、暇はある。その頻度はまちまちだが、必ず暇な時ってある。現地では無くても、そこまでの移動で、特に家を1歩出て日常と旅が折り重なっている空間では、本を読むのに都合がいい暇がある。具体的には自宅から成田、機内に乗り込むまでは、旅のわくわく感よりも日常的空間となってしまっている。その約4時間あまりの時間にて、ケータイでメールチェックする気軽さで電子書籍を読むことができる。

 

旅先では欠かせないアイテムとなってしまった、パソコン。これのおかげで旅する時間(とお金)が生じているので、上腕二頭筋の筋トレかねてクソ重いノートパソコンもっていってる。でももういまどき3kgのノートパソコンを旅先にもってく人はいないので、私も近いうちにタブレットPCってやつを買う予定。

んで、このタブレットPC買えば電子書籍も読めるんでしょ?

Kindleってのは、ネット観れたりブログ更新したりはできないんでしょ?

こういう新しいものに対する反応の鈍さには我ながら苦笑だが、今更ながら私の旬はタブレットPCKindleの出番は当分先か、一生ない。電子書籍にだけしか使えないんだったら、紙の本で十分なのが現状。

 

旅先で読む本って、私の場合この先も、仕事で必要な本しか読まないと思う。そもそも普段から、仕事で必要なものしか読んでいないことにあらためて気づかされてる。

「遠い太鼓」をいまだ読んでいない理由はそれ。

でも、近いうちに読みます。来年はヨーロッパに行くし、このブログの旅行記も春樹風に書いて苦笑されたいし。

このブログの一人称が急に「僕」になったら、「こいつ春樹ちゃってるよw」とつっこんでくださいませ。

 

 

今日は何の話をしたかったんだっけ…?