不惑までのカウントダウン
来週の今頃は、僕は機上の人となっている。
水平飛行となり、高級なしょっぱい魚卵と、高級な泡を口にして、ただ「美味かった」とひと言ブログに記する。
僕の不惑はこうしてスタートする。
希望なんてものはない。かといって絶望に酔いしれる気もない。
「無の境地」
惑わずという言葉は、今の僕にとっては「無」と解釈している。
希望が断たれ、新たな希望を見出し、そして全てが絶たれた。
それが私の30代。
あと1週間残っている。
アポイントに締め切り、手続き。ずいぶん忙しいかも。感傷に浸る暇がない。
来週の今頃は、この忙しさを乗り切ったということだから、泡を口にしながら、ふぅっと大きなため息をついているのかもしれない。げっぷもおならも出ちゃって、身体の穴という穴が弛緩しちゃっていることだろう。
心だけでなく身体も無の境地ということか。
「ゆるく」生きる。
いま思う僕の40代の目標は、それかな。
「抱負は?」って訊かれるだろうから、そう答えようと思う。妻に。
ゆるくの1つとして一人称を「僕」にしてみたが、無理があるな。やっぱ「私」のままでいこう。惑わずに。敬語とタメ語が混じり合うのもそのままに。喋りやすいまま、書きやすいまま、中庸に。適度に人目を気にして、適度に自分勝手に。
ゆるく生きたい。
そして、ゆるく逝きたい。