八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

子育ては一生。でしょ?

「赤ちゃんは泣くのが当たり前!」はい、その通りです。「で?」なにが言いたいの?

まさか「当たり前!キリッ」で終了じゃないですよね?え?え?

 

そりゃあ、赤ちゃんは泣きますよ。で、その後に親はどうすんのさ?当たり前だからほっとくの?そんなこと普通はできませんよね。今まで機内で見てきた中では、ほとんどの親が申し訳なさそうに懸命にあやしてましたよ。そして他の乗客はその姿をみて溜飲を下げてるようでした。 

 

公共の場で本当にうるさいのって、実は赤ちゃんではないんですよね。それよりも大きくなった子供が一番やっかいなんですよね。2歳から5歳くらいまでの躾られていない子供が一番騒々しい。

 

某マンガ家の話題に便乗したのか、ママになったお笑い芸人が子育て論についてブログに書き込んだそうです。詳細は省きますが、「地域が叱って育ててくれる世の中を望む」ですって。は?

子供を叱りやすい、叱ってくれることを世間に望むって、それって育児放棄を宣言しますってこと?自分は叱れないから誰か叱って♪ってこと?おいおい、かんべんしてよ。だいたい、叱るなら子供にでなく親を叱るよ、「ちゃんと躾しろ!」って。公共の場所で騒ぐガキはあるいみ被害者でしょ。ちゃんと教育されていないんだから。そこへきて更に他人にも恫喝させたいの?もうまじ勘弁してよ。子供が可哀そうすぎるよ。

 

「あのおじちゃん(おばちゃん)に怒られるからやめなさい」って子供に言う親、もうまじ大っ嫌い!!!!! 周囲が叱ってくれることを望むだなんて、これの延長線上でしょ。そんなの容認できまへん。一切叱りませーん。かわりに念力送りまーす。もちろん親に。

 

今の時代は子育てしにくくなったと言います。そりゃ当然でしょうね。だって数が少ないんですから。私らが子供の時は数が多かったから、また経済が豊かだったから、多数決の原理で子育てしやすかったと思いますよ。だから今がつらいのは仕方ないでしょう。でも、今の時代はテクノロジーの発達等々により、昔に比べて家事や育児が楽になった面も多々あるでしょう。時代によって一長一短があるので、それに即して各自で工夫して頑張るしかないと思います。

 

ただ周囲も、むやみに異分子を排除するんじゃなくて、「住み分け」をきちんとすればいいわけで、そのために「お金」があるんですよね。めちゃ高い金を払えば、うっさい子供のみならずあらゆるストレスから隔離される世界。私はあまり知らんが、あるんでしょうね、そういう所が。だから、ファミレスだとかエコノミーの機内では、騒々しくって当たり前というのが、今も昔も共通認識でしょう。ファミレスやマックで静寂を望む方が間違ってる。飛行機もエコノミーなら仕方ない。

そうそう、ずいぶん前の話ですが、国際線のエコノミーにて、すぐ後ろの席がわんぱくだったんです。ドアクロースしてからおババCAが挨拶に来て「後ろがうるさかったら他の席ご用意しますんで」つうもんだから目キラキラさせて「ぜひ!」って言ったら急に顔をくもらせやがって、その後おれのところ来やしねえ!ったく、期待もたせること言うんじゃねえよ。どこの航空会社かは言いません。ここんとこ文句言い過ぎてるので自粛。

 

話は赤ちゃんの泣き声に戻ります。こういった議論でそもそも気にくわないのが「若者」「弱者」に責任を押し付ける風潮。機内の赤ちゃんの話では、問題の主原因が「赤ちゃん」になっちゃったこと。1番の若者で1番の弱者に責任を押し付けるのってどうなのよ?あくまでも大人の問題でしょ。本来は「赤ちゃんの親」にスポットライトが当たるべきで、赤ちゃんにすべての責任を転嫁させたのには大きな違和感です。

「最近の若者は」って小言いうじじいも大っ嫌い。そういう若者にしてしまったのは、そういう世の中にしてしまったのは自分達でしょうに。みんな、年長者の背中をみて育つんだから。その極みが昨今の赤ちゃんバッシングな気がして仕方ない。

 

ふりだしに戻りますが、赤ちゃんは泣くのは当たり前です。が、だから「我慢しろ」というのには私は違和感を覚えます。親御さんが懸命ならば我慢もできます。が、ろくにあやしもせずに開き直って「当たり前でしょ」なんて言われた日にゃあ……怒怒怒。

私は、乳母車を引いた母親が段差にてこずってる姿をみかけたら手を貸します。私でなくても、ドアを開けてあげたりだとか、ちょっとしたサポートをする姿は今でもよくみかけます。

誰も助けてくれないむっきー!って不満をぶちまけてる人、そういう人は「手伝ってくれて当然」という雰囲気が漏れだしちゃってるのではないでしょうか。愚痴りたい気持ちも分かりますが、それと同時に更なる努力(工夫)をなさって下さいませ。

と、上から目線でこの記事を〆ます。

 

いや、やっぱまだ〆ない。

子育てって、終わりがないと思うんです。一生、親は親、子は子です。だから、親はいつまでもずっと子を育てていってほしいと思います。もちろん親離れ子離れすることも当然に子育ての中に含まれます。また、老いていく背中をみせることも子育ての一環と思います。親は一生、子供の人生に責任をもつべきです。だから殊更、まだ赤ちゃんのうちから、まだ幼児のうちからその責任を放棄するような風潮は、私は好きではありません。

子育てはまだ始まったばかりですよ。いくつになっても一生、親としての責任を放棄しないで下さい。

一生子供の立場からのお願いでした。