八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

海外でよくあるスリ・だまし手口

【日本人は要注意!】パリでよくあるスリ・だまし手口5選

 http://rocketnews24.com/2012/11/27/269963/

ロケットニュースをみていたら上記の記事。その中に、私も遭遇した手口がありました。なので今日は、私の実体験を少々述べたいと思います。

パリへ行ったのは4年前、1ユーロが170円くらいのとんでもない時でした。その時に、この5選のうちの1つに遭遇しました。それがこれ 

2. ゴールドの指輪
道でゴールドの指輪を見せながら「これ君が落としたの?」と聞いてくる人には要注意だ。これはだましてお金をとるための常套手段。「私のじゃない」と言っても「これを拾った君はラッキーだ。このリングをあげるよ」と言ってリングを押し付けてくる。言われるままにリングを受け取って去ろうとすると、後から追いかけて金を要求してくるのだ。

実はこれ、まさに記者(私)が体験したものだ。オルセー美術館の見学帰りにセーヌ川沿いを一人で歩いていた時にこの「ゴールドの指輪」男に遭遇。金を要求された瞬間に怪しいと悟り「NO!」と言って、相手を睨みつつ指輪を置いて立ち去った。しかし、その後も「やさしくしてよ~」とかなりしつこく声をかけ続けてきた。毅然とした態度で振り払おう。

私の場合は、その時ベンチに腰掛けて地図か何かをみていたのかな。凱旋門の近くの人けのないベンチで。周囲に人がいなかったからここなら地図広げてもいいやと思って。ちなみに街中では地図は絶対に広げません。

で、地元民ぽいおっさんが歩いてきたんですが、私の目の前で止まり、しゃがむ。そしてゴールドの指輪を拾い、「これ君のかい?」的に話しかけてきた。私は「NO」と言ったが何かごちゃごちゃ言って、その指輪を渡して(押し付けて)おっさんは去って行った。

いかにも怪しい。それに、立ち止まって指輪を拾い上げるしぐさを、私はたまたま凝視していた。手品師が手のひらに隠した物をパッとみせるみたいなことを、自分のかかとの所でやっていた。だから私は指輪を拾ったんではなくて「拾ったふり」なのを知っていた。

さて、どうするか。このまま私がこの指輪を持ってここを去ったら、間違いなくお金なり何かを要求してくるだろう。でもそこで疑問が。おっさんはどんな理由でお金を要求してくるの?私に指輪を勝手に渡しといて「買え」ってか?犯罪者の考えることはよく分からん。などといろいろ考えていたら、おっさん再び来た。心の中では「キターーーーー!」て感じ。

なんかごちゃごちゃ言ってるから指輪を押し付けた。「お前にやる」って日本語で言って。その後もごちゃごちゃ言ってたが、取り付く島を与えなかったので、あきらめて去って行った。ゴールドの指輪を拾ってラッキーなはずのおっさん、しょんぼりしてた。

この一件、実際に金銭を要求されていない(てか、言葉が分かっていない)から、犯罪なのかどうかいまいち確証がもてなかった。が、ロケットニュースのおかげでその疑問が晴れた。ふぅ、あぶなかったな。

この時、ここなら大丈夫だろと地図を広げましたが、ぜんぜん大丈夫じゃなかった。てか、顔がアジア顔なので、いくら観光客じゃありませんっぽくしても、だめなのかも。

パリの地下鉄ではヤクやってラリってるのが乗ってたりと、ニューヨークよりもよっぽど危ないと感じました。

 

リンク先の1の手口は、マレーシア・クアラルンプールで遭遇しました。その時は(たぶん)被害がなかったので確信が持てなかったが、この記事を読むと、ああやっぱり犯罪集団だったんだな。その時の模様はこちら「スリの集団?の話(クアラルンプール)」。むさいインド顔のおっさん集団だったから訝しげたが、これが金髪美女集団だったらどうなっていたことやら。これが噂のハニートラップなのか!?気をつけねば。

 

「何かを渡される、押し付けられる」系のものは、すべて犯罪がらみと思って間違いないでしょう。アメリカでよくあるのが「CDを渡される」手口。日本のティッシュ配りみたいにCDを配って歩く黒人集団には要注意。間違いなく後から「金払え」と言われるでしょう。これは先日のニューヨークでも遭遇したし、3年前にロスのベニスビーチでも遭遇しました。日本と違って、街中で配る物には「タダの物はない」と思っていた方が無難でしょう。ちなみに、これの別バージョンで「ガム」を渡してきたのもいました(セントラルパーク)。

いずれも、何かを渡されそうになったら、目を合わせずにシカトして早足で去りましょう。「このCDおれだぜ」とか言ってきますが、すべて無視です。

 

ちなみに、今までで1番犯罪集団を警戒したのが、スイスのジュネーブ駅です。ここはかなり危険です。スイスもチューリッヒではそんな雰囲気は微塵もなかったんですが、ジュネーブは一転して犯罪者集団がうようよいました。私も今ほど海外に行っていない時で、しかも更に海外慣れしてない母と一緒だったから余計に緊張しました。

なんで犯罪集団がうようよいるか分かったかですが、あからさまにターゲットを物色している集団がいくつもあるので、周囲を見渡せばその異様な雰囲気はすぐに分かります。先ず、進行方向と反対に向いてますので、すごく目立ちます。そしていかにも悪ガキ風の格好をしてます。あいつら怪しいなと警戒していたら、まんまと近寄ってきて、やっぱりキターーー!となりました。おそらく手口は、ひとりが話しかけている隙に他の仲間が何か盗むんでしょう。あの時、もしも母一人だけだったらかなり危険でしたね。何ごともなくてよかったよかった。

 

ちきりんさんの著書「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!」の中でも書かれていましたが、「相手から話しかけられた」場合には100%警戒したほうがいいでしょう。もしかしたら本当に親切心で話しかけて来る場合もあるかもですが、その確率は限りなくゼロだと思って、丁重に(あるいは無下に)お断りしたほうが無難でしょう。

 

今年の年末に海外〈特にハワイ(巽)や北欧(乾)※〉に行かれる方はご注意くださいませ。

※北欧は治安が非常に良いので上記のような目には遭わないかと思いますが、交通事故等には十分ご注意ください。