八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

田中角栄のDNA終了

みたび政治ネタです。今日もカッチカチにお堅いのいきます。

先日の選挙日である12月16日は、田中角栄氏の命日でした。

その日、実の娘の田中眞紀子氏は落選し、愛弟子である小沢一郎氏がいる日本未来の党は大惨敗という結果。一方、安倍氏率いる自民党は大勝利という結果に「角福戦争の終結」と、ベテランの政治記者が話していました。

この結果をみて分かる通り、大多数の人は田中眞紀子氏も小沢一郎氏も嫌いです。そしてその元凶として田中角栄氏のことも嫌いなのでしょう。

ここでちょっとwikiから 田中角栄氏と福田 赳夫氏(&中曽根氏)の器を象徴するエピソードをご紹介します。

福田派に属していた反田中派の議員が入院した際、真っ先にお見舞いに訪れたのは田中で、挨拶もそこそこに議員の足元に紙袋を差込帰った。中を見ると驚くことに300万入っており、次に派閥のボスの福田が見舞いに来たが、一通りお見舞いの言葉を述べるとぎこちない様子で「こんな時、不自由するだろう。ほんの心づもりだ」と言って白い封筒を差し出した。しかし、その議員は不自然だったため礼儀として遠慮し、福田は封筒を懐に戻した。次に総理の中曽根が来ると見舞いの口上の後、機械的に茶封筒を差し出した。福田の時損をしているので遠慮せず受け取ると、中曽根は封筒を離さず政治家の心得のようなものを説いて、いつまでたっても離さないので気が引けて議員から手を離した。この後この議員は福田派として動いていたが、ピンチのときは党派を超えて田中を支えた。

皆さんはどっちが好き?私は断然に角栄LOVEです。

私にとっての田中角栄とは「まあ~しょの~」と言って扇子を仰ぐあのモノマネでしか知りませんが、こうしてwikiなどでエピソードを知るとファンになっちゃいます。まあ、元々は妻の受け売りなんですが。「ああいうのをほんとの政治家って言うのよ」って褒めてましたので。wikiみてようやく、ああなるほどと納得です。

 

田中角栄氏が抵抗勢力(アメリカ?)に負けず、そしてそのDNAが正しく継承されていたら、日本はこんなに貧乏にはなってなかったと思います。日本を金持ち国家にしたくない勢力と日本の既得権益者によって今我々は貧乏なんですよー。ご存じですかー。※2

 

金権政治の元凶といわれる角栄氏。でもね「カネを集めるのが上手なことが優秀な政治家としての条件である」、それがグローバルスタンダードなんですよね。そして角栄氏はカネの分配も上手い。よって超一流の政治家であると断言できます。

〈参考:田中良紹政治とカネの本当の話

今回の選挙で大惨敗の田中眞紀子氏と小沢一郎氏。これは角栄氏の「喝」に思えて仕方ありません。「お前らは俺から何を学んだんだ!」という怒りに思えます。

カネというものを、ひいては人というもの、人の心を、お前らは何にも分かってない!と、そう恫喝する声が聞こえます。

通常なら、命日が投票日だなんて、もう待ってましたの入れ食いでしょう。大勝利間違いなしです。でも結果は真逆に。これは角栄氏が意図的にしたことだと思います。

 

田中眞紀子氏については、ここで詳しく述べるまでもないですよね。テレビやwikiなどでしか知りませんが、思い遣りのかけらもない人なのは間違いなさそうですもんね。

で、小沢一郎氏。この人はもうほんと、何も分かってねえ!カネも人も政治も、何にも。所詮は器じゃなかったということが、今回のことで決定的となりました。自分ひとりだけ当選しちゃって引退もさせてもらえない(爆笑。四面楚歌で羞恥プレイに晒されてろ!

 

小沢氏、今まではブレーンが悪かったのかと思いました。なんでこんな時期(衰初)に代表になんかなるかなとか、3年前も衰旺のくせに調子に乗ってるから公難に遭うんだとか、もっと遡ると93年に自民党から政権を奪取した時に自分が総理大臣になってりゃ良かったのに(細川氏の次に)とか。今回の選挙でも、今こそ積極的に人前に出る時なのになんで滋賀のおばちゃんの陰に隠れてるんだとムカついておりました。この人はもうほんとに、いっつも裏目ばっか。民主党躍進のきっかけとなった2007年の参院選勝利も私にしてみたら裏目です。

「剛腕」という看板にすっかり騙されておりましたが、ブレーンでなく本人がポンコツだったんですね。そういえば311大震災以降すっかり存在感がなくなってましたもんね。ここで頑張るために生かされてきたんだろ!って時でしたのにね。あそこで地役をする(させてもらえる)絶好の機会だったのに、これまで培ってきた政治力(人とカネ)をフル活動させて地役すべき時だったのに。自分の裁判で忙しかったんですかね。〈地役:自らの身体を使役して世のため人のために尽くすこと〉

実は震災の時にはこんなに尽力していたんだとか、眞紀子氏も実はいい人なんだとか、多少は期待していたんですが、今回の結果をみる限り、期待していた「実は」はまったく無かったということですね。

 

田中角栄氏は諦観をもって自らのDNAを終わらせたんでしょう。※

そしてそれは、日本の庶民は今後益々貧乏になっていくことを意味します。潤うのは一部の既得権益者だけ。田中角栄が消滅するとはそういうことです。でも庶民は田中角栄こそ既得権益者の代表だと思っているんですからお目出度いですね。ほんとのことに気づかず搾取され続けてる庶民の皆さん、いったい何時になったらそのことに気がつくんでしょうか。

 

※実娘、愛弟子ともに政治家としての心(DNA)は元々受け継がれていなかったんですが、ただまあ象徴する2人だったので、形としてそのことを世に示したんでしょう。

今後益々ユ〇クロみたいに王様と奴隷といった社会になるということです。

 

※2「トンデモ本」とかにそんなようなこと詳しく書いてあると思いますので、当方への問い合わせはご遠慮ください。ぺこ。