カミさま・カイウンのお話

２０１２年も残すところあと２０時間あまりとなりました。

今年最後の記事は「カミ・カイウン」のお話を少々いたします。

ここ最近のうちのトイレの紙は、もっぱら「クリネックス 極上のおもてなし」です。

以前はずっと「ネピア おしりセレブ」を使っておりました。このおしりセレブ、うちでは「けつセレブ」って呼んでたんですが、これがお客様にすこぶる好評で「さすが先生」と妻が褒められておりました。こういうのにこだわるのは私の方なんですが、まあいいです。ただ元々はお客様用というよりも自分のおしりが虚弱だったせいで使い始めたんですよね。その当時はウォシュレットじゃなかったので、紙の質がモロに影響してまして、必然的にけつセレブにたどり着きました。海外旅行の時も必ずスーツケースに持参していくほどのヘビーユーザーでした。

今はウォシュレットになり、更に快適なおしりライフを送っておりますが、それと同時期くらいにけつセレブがいつものスーパーの店頭から消えていました。

ウォシュレットになったゆえ紙への依存度が下がったのでリーズナブルな商品に切り替えようとも思ったんですが、お客様からの評判を落とすのは嫌だったので、売り場で１番高級なトイレットペーパーを買いました。それがクリネックスの極上おもてなしです。おしりへのアプローチはやはりけつセレの方がなめらかですが、ウォシュレットゆえそんなにゴシゴシするわけじゃないから、その差は気になりません。

極上のおもてなしと謳う秘密は紙質よりも別の所にありました。それは「香り」です。けつセレはおしりの為に特化した商品ですが、極おもは別の穴を満足させる効果がありました。柄も、どことなく高級感が漂います。ちなみにけつセレは柄なしの純白。日本古来からの奥ゆかしさというかわびさびというか、そういうこだわりなんでしょうね。その姿勢きらいじゃありません。むしろ好きです。

でも極おもへの浮気が長引いてしまい、私のおしりは和の心よりもゴージャスさを求める成金野郎に変わり果ててしまいました。

そんな私を危惧してか、事件が勃発。近所のスーパーから極おもが消えた！

他のスーパーに探しに行けばいいやと放置していたら「紙なくなっちゃってとりあえずめっちゃウォシュレットしてごまかした事件」までも発生。あわてて近所のコンビニへ駆け込む。どうせ間に合わせだから１ロールで十分だったんですが、今時そんな売り方してないので４ロールお買い上げ。そしたらこいつ、めっちゃごわごわしとる。最悪。こんなのお客様にだしたら私のこかん、じゃなくて沽券にかかわるので、２.５ロール分ぐらいは鼻紙用として使った。ちょうど風邪ひいてた時だったので丁度良かった。

もう普通の紙には戻れない。私のおしりはずいぶん贅沢に育ってしまった。

またあわててコンビニに行くのはごめんだから、早めに替えを用意する。車で新しいスーパーに買い出しに。そしたらなんとそこで、なつかしのけつセレとご対面！いやーひさしぶり。あれ？パッケージ変わったね。そんなこんな旧友との再会を楽しみながら早速かごに入れようとしたその時、けつセレよりも１００円ほど高い商品を発見する。それが「四国特紙　白檀の香り」でした。実は少し前から１ロールの個別包装で売られているそれは知っており気になっておりましたが、１ロールずつの買い足しは手間なので躊躇してました。が、４ロールのセットで売られているのを発見し、即ゲット。出番が来るその時まで車のトランクに寝かせておりました。そして昨日、満を持しての登場となりました。しかしそこでまたもや事件が…。

この白檀の香り、めっちゃくさい。香りが強すぎる。

私そもそも白檀の匂いに慣れていないので、そこからＮＧだったのかもしれない。うちのお香はむかしから「沈香」を使っていたので、沈香の香りだったらアリだったかもだが、白檀は、私的にはナシだわ。トイレの広さがたたみ十畳分とかならこの強さでも大丈夫なのかもしれないが、あの狭い空間に、しかも替えの分あわせて２ロール分セットするわけだから、よけいにきつく感じる。

トイレに入って用を足してると多少は鼻が慣れてくるが、扉を開けて入る初動作のたびにウッ！とイナバウアーになってしまう。これは失敗だった。せっかく１ロールずつ売ってたんだから、先ずはそっちから試せばよかった。

ちなみに沈香は「ジンコウ」と読みます。これ間違えてお香店で「すみません、チンコウ下さい」と言ってしまうとえらい騒ぎとなりますので、くれぐれもご注意ください。

今年最後の記事、おちはキンウンできれいにまとまりましたねω。

少し真面目な話をおまけとしてもう少々。

こういういわば「消耗品」をケチる会社は、やがて衰退します。せめてＶＩＰのお客様が使うトイレくらいは高級品のを備えて欲しいと思います。

飲食店の「おしぼり」も同様で、衰退する所は紙おしぼりです。価格競争が激しいファミレスとかなら解りますが、サービス料が発生するようなちょっと高級な所で紙おしぼりが出てきた日にゃあ、注文せずに退店してもいいと思います。

どうやら日本経済はこれからインフレに向かうそうですから、こういった消耗品で足元を掬われないよう、経営者の方は目先の経費節減ばかりにとらわれずに、日本ならではの「おもてなし」の原点にかえってほしいと思います。

高級を謳うところで、いくら見た目をゴージャスにしても直接に肌に触れる物をないがしろにしている所は必ず潰れます。

ＪＡＬの最新機材のトイレにはウォシュレットがついてるそうですので、それにあわせて紙質の向上も、せめてファーストクラスのトイレには期待したいですね。

来年の日本経済の巻き返しを祈念して、巻き巻きしている写真で締めくくります。日々の暮らしから少しずつ贅沢ができますように。開運は快ウンから。私も益々のウンチクをご披露できますよう精進(鬼チェック)してまいります。

ブログ開始初年度の本年、たくさんのご愛顧を賜りまして誠にありがとうございました。おかげさまで昨年よりもずっと楽に過ごせました。心より御礼を申し上げます<(_ _)>

それでは皆さま、どうぞ佳いお年をお迎えくださいませ。