怒りと後悔のコラボ
怒りと後悔のコラボレーション。
そうだったのか、こいつらコラボしてやがったのか。
超人ハルクのように、そこら中のものを片っ端からぶっこわしたくなる衝動。でもそんなことはしてはいけないと理性が止める。行き場のないそれは怒張した体からぷしゅーっと涙となって抜けてゆく。そしてまた…。
2年前よりそのサイクルは長くはなったが、それが完全に止むとは思えなかった。
そりゃそうだ。後悔とコラボしてるんなら、そりゃ終わらんわ。
平気になる。立ち直る。
何をもってそうなるのか、さっぱり分からない。
平気なふり、立ち直ったふりなら、可能だけど。
大丈夫?ひとはそう聞く。
何が?
心の中でいつもそう答えてから、「大丈夫です」そう答える。
後悔。
後悔というと過去のことに思えるが、未来に対しての後悔というのがあるんだな。
あれもしたかった、これもしたかった。
過去の後悔はほんの少し。でも未来の後悔は果てしない。
私がこの世で生きていく限り、それはいつどんな時でも私を襲う。
だからか、怒る。
静かに、時に激しく、怒りとなって、やがてそれが涙となって…。
もっと生きててほしかった。
ずっと封印している禁断のワード。こいつを野放しにしてしまうと、私は完全に壊れてしまう気がする。怒りの源がこいつなのは、うすうす知っていた。
結局は彼女を責めてしまうワードなので、こいつは心の奥底に封印しておく。
遺影をみながら泣けない。
旅行のスナップなどをみて涙することはあるが、遺影をみては泣けない。
いつも、遺影から背を向けて泣いている。
精一杯の強がり、なのかな。
あ、ひと言。
(妻が)すぐそばにいますよ、見守っていますよ、等々、
わかってます。
わかってるってば。
八つ当たりしたくなるから、それ以上いわないで。