八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

知らぬふり

航空券を取る時、ファーストネームとラストネームを間違えちゃった。

気づいた時にはあとの祭り。どうしよう、脂汗がたらたら。。。

幸いにも(?)、国際線のチケットでなくドメだったので、チケット自体は高額でない。

 

ネットで検索かけたりしてジタバタしたあげく、とりあえず「知らぬふり」作戦でいこうと決めた。全額パーになって買い直しするんなら、当日のカウンターですればいいや。

 

関門は3つ+α。

先ずは成田のカウンター。国際線のチケットはミスしてないんだが、荷物を最終目的地までスルーさせるので、ミスった便のEチケットも見せなければならない。なのでここでいきなりつまづく可能性も。で、さっそくカウンター内が怪しい雰囲気に。平静を装いつつも脇汗じっとり。上司っぽい人ら数人と小声でひそひそ、電話かけまくり、通常の3倍は時間がかかってる。しばらくして上司っぽい人から「国内線の方の荷物ルールの(有料かどうかの)確認をしておりますのでもう少々お待ち下さい。」と告げられ、「ファーストのチケットざますから無料のはずでしゅよ」と震え声で返答した。

結果、セーフ。無事に荷物を最終目的地までスルーすることができた。ふぅ。。

 

乗り継ぎ空港に到着。イミグレも無事に済ませ、勝手知ったる空港内をぐいぐい進む。

そして最大の関門、件の航空会社のカウンターへ。

ホームページにて予約を照会する場合、予約番号とラストネームを入力する。私のミスはそれで発覚(自覚)したんだが、空港カウンターの照会方法は違うことを願った。が、無情にも同じだった。ラストネームをタイプしてる。で、当然それでは照会できず首をかしげている。んで、すかさずファーストネームを入れてる。照会成功。あーあ、バレちゃった。「知らぬふり作戦」をする覚悟を決めて身構える。

カウンターのおばちゃんがいつ顔をあげてこちらに「口撃」を開始してくるかと冷静なふりをしながら脇汗どばどばしているが、いっこうにこちらに言ってこない。隣の同僚と相談するのみである。しばらく時間が過ぎる。

質問されたのかこちらから口火を切ったのかは憶えてないが、預け入れ荷物の件で、おばちゃんと話す。日本からスルーバゲージしてこれがそのタグだと言って差し出す。それを見たおばちゃんが「ほらやっぱり!」的なテンションで、また再び隣にいるアグネスラム的な美人さんと相談ごにょごにょ。んで、「ちょっと待ってて」と私に告げて、どっか言っちゃった。たぶんお偉いさんに確認をとりにいったんだと思う。

まな板のコイ。あるいは、お白州で裁きを待つ百姓の気分。

長い時間待たされた。実際には数分程度だったんだろうが、長いこと待たされた気分。

いよいよおばちゃん帰ってきた。人は嘘をつくと必要以上に喋ってしまう習性があるが、その時の私も思わず「おかえりー」って言いたくなるほど、へんにハイになってた。おかえりーって英語で何て言うか解らなかったから助かった。

チケットを買い直す覚悟で、おばちゃんの一言を待つ。

結果、無事にチケットを渡された。めっちゃ安堵。

サンキューと言って、足早にその場を離れる。

券面のネームは、あいかわらずひっくり返ったまま。

 

次の関門はすぐやってくる。

それは、手荷物検査。

その入り口で、フォト付きIDとチケットを確認する。ここでひっかかる可能性も大いにあった。もしその場合は、再度カウンターに行って、今度は自ら交渉しなければならない。その場合は知らぬふり作戦というよりもごり押し、ごね得をねらうもの。

幸いに、何の指摘もされなくパスできた。ホッ。。。

 

こうして無事に、目的地に到着できた。

残りの関門は帰りの便。行きに成功したからといって帰りも同じわけではない。でも不安感はだんぜんに低く、安心しきってた。いざとなったら買い直せばいいので、しかも片道分で済むので、金額が半分になっただけでも気が楽だった。

結果、帰りも問題なく、無事に乗れて、自分も荷物も無事に帰ってこれた。

 

 

こういったファーストネームとラストネームを間違うことって、検索すると多くの皆さんがやっちまってるみたいで、私も今回その仲間入りとなってしまった。

おそらくこれが国際線だったら、チケットを買い直すはめになってただろう。また、航空会社によっても対応が違っただろうし、カウンターの中の人によっても違っただろう。

とにかく、私はラッキーだった。

めちゃドキドキしたので、もう同じ間違いは二度としない。

たぶん。

 

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ポーカーフェイス。きっとこんな顔して裁きを待っていた。