八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

長幼の序

早速ですが毒吐きます。今回の行きの機内で不快な思いをしたので愚痴ります。

何があったかというと、席を替わってくれと頼まれたんですね。で、苦渋の決断で替わってあげたんですが……

 

アメリカンのシート配列は、2-3-2のタイプ。この場合、事前に座席指定できたら私は真ん中3席の通路側をとります(D席やG席)。窓側が大好きなんですが、そうすると隣が居た場合にトイレに非常に行きづらいんですね。ヘリンボーンやスタッガードのタイプだったらこういう心配はないんですが、古い機材では座席指定がとても重要になります。

しかし今回は、JALから申し込んだので事前座席指定ができませんでした。なので空港で交渉する必要がありました。で、空港のカウンター。与えられたシートは「B」、つまり窓よりの通路側席でした。そこで少し欲をだしてしまったのがそもそもの失敗でした。もしA(窓側)席に誰もいなければ窓側に移れるし、トイレに行くのも楽だぞ、と。それにたとえ窓側に人がいてもトイレに行くのは問題ないわけだからデメリットも少ないぞ、と。失敗だった。混雑具合や隣の有無を訊いておくべきだった。

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グラホさんがあれのプロフィールの顔だしNG的になっちゃってますが……

で、いざ搭乗。自分のシートにむかって進んで行きますと、すでに隣は居ました。お互いにがっかりだったでしょうね。でもまあ、私のデメリットは少ないので、荷物をしまってよっこいしょと腰を下ろす。ただこの時には通路を挟んで隣の席は空いてたんですね。Dの席です。なので、もしそこが空いてたら移ろうと思いました。その方がお互いに楽ですので。刻々と時間が過ぎていきますが、D席の人はまだ来ない。来るのか来ないのか、そわそわしていると、窓側に座っていたおやじが話しかけてきました。長幼の序がどうたらこうたら言って辞職した大臣に似ています。嫌な予感。

「すみません、あっちの窓側の人が友人なんですが、よかったら席を替わってもらえませんか?」

 

示された方をみると、はい、たしかにその友人さんらしき人が窓側に座ってますね。で、隣にも人が居る。え?もしかして、俺に窓側席に行けって言ってるの?

飛行時間が3時間未満だったら喜んで替わってあげますよ。でもこれから10時間以上乗るんだよ。絶対にトイレに行くよね。少なくとも2回は行くよね。酒飲んだらもっと行くよね。でもこのシートピッチじゃ簡単にはトイレ行けないよね。あんたそのデメリットを分かって言ってるよね。ちょっと図々しくね?

これが家族連れやご夫婦とかだったら私だってそのデメリットも承知で快く替わってあげますが、友人って、なに?てか、ただの顔みしり程度でしょ。本当の友人だったら一緒にチェックインしてすでに隣同士でしょうよ。てか、いいじゃん機内くらい、バラバラでもさあ。お友達と一緒じゃないとトイレに行けない乙女か!

 

「こちら(D席)が空いてたらそこに移りますので」と、上記のような葛藤をしていたのでそっけない感じで答えた。「あ、べつに無理にとはいわないので…」とかなんとか言ってたな。だったらはじめから頼むな。弱気なチームドラゴン

 

D席が空いてるかCAさんにつたない英語で訪ねるも、わからないのよごめんなさい的に言われた。そしてもうすぐ扉が閉まるその時、ひとりの若い女性が。ビンゴ。D席の人だった。はあ。残念。

私は考えた。このままここに居座ってこのおやじと10時間すごすか、それともトイレの苦労はあるが席を替わってあげるか、悩んだ。

私は席を替わってあげた。

まあ、人助けだね、えらい、俺。

そう自分に言い聞かせて上の棚から荷物を取り出していると……

「すまないねえ(半笑い)」とおやじ。

その一言にキレた。

 

なんでこの人は最後の最後で上から目線で偉そうなんだ?あ?こっちはお前の部下じゃねえんだぞ!ったくこれだから近頃のおやじは(以下略

いろいろと口に出そうだった。けどやめた。

反対側までCAさんが忙しく動き回る中での大移動はなかなかスムーズにはいかない。

親切心を出した自分にも腹が立った。

ウエルカムドリンクも飲み損ねた。

 

さて、トイレだよね。ったくさっきラウンジでビール飲んじゃったじゃねえかよ。

新しく隣になったおやじも、気がきくタイプではなさそう。私が席に入る時に立ちあがって通りやすくしないタイプ。軽々とまたいで行けるほど足長くないんですが。

 

隣がすいませんと声かけてもどかないタイプの場合では、同時にトイレに行くしかない。このおやじが頻尿だったら楽なんだけど、こういう時に限ってなかなかトイレに行かない。。

そっからの10時間は、隣がいつトイレに立つのかと、席を替わった後悔と、これをブログに書いてやるという執念が、頭のなかでぐるぐるしてました。

まあ、なにもそんな思いせずに行きたい時に隣に声をかけて行けばいいんですが。

アホですね。。。

 

これがファーストだったらこういう思いせずに済むんだろうなとかも考えました。

たかだかトイレに行きやすいかどうかでバカ高い航空券を買うとか、それこそアホちゃうかってかんじですが、お金持ちになりたいモチベーションって、案外こういった些細なことなのかもしれませんね。嫌なことは何でもカネで解決できるようになるには、いったいいくら必要なんだろう?

 

カネがないなら工夫するしかありません。ヘリンボーンやスタッガード等の新しい機材にしか乗らないとか、座席指定を工夫するとか、絶対に席は譲らないと鬼畜になるか。

帰りの便、どうにか座席指定できないかとアメリカンのサイトをくまなく捜しました。そしたらできました、座席指定。よかった~(安堵)。

最後にその方法を記して記事を〆たいと思います。長い愚痴にお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>

 

《他社運航便での座席指定方法(JAL→アメリカンの場合)》

JALにてアメリカン等の他社運航便を予約した場合、JALのサイトからでは事前座席指定ができません。なので、運航会社(この場合アメリカン)のサイトに行きます。

日本語のサイトに事前座席指定できる個所を捜します。もし見つからない場合は、本国のサイトにて捜します。英語ですが頑張って捜しましょう。

見つかりましたら、名前と「予約番号」を入力しますが、おそらくここでつまずく人が多いと思います。以前の私もそうでした。だから行きであのような悲劇が……

この予約番号、JALで予約した時に表れる番号ではありません。「Eチケット」に書かれている予約番号(REFERENCE)です。今回の場合は6ケタの英語でしたが、これを入力すると認証されて事前座席指定ができます。めでたしめでたし。

 

 

最後にもう一言だけ愚痴を。

「長幼の序」という言葉を使いたがるおやじにかぎって礼節がまったくなっちゃねえ。「最近の若者は…」って言う奴も同類か。