八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

暴力的な善意

 あしたいい日になあれ

たとえば、ものすごく苦しい胸の内を吐露したのに「あなたが羨ましい」と言われたら、しかも善意で言ってる風だったら、私だったら卒倒する。明確な悪意を向けられたならまだ対抗する手段もあるけれど、善意風な顔してピンポイントに急所をえぐりにこられるから、防ぐことも逃げることも反撃することもどうすることもできない。周囲はそんな事態にまったく気づかないし、たとえどんなに大声をあげて痛がっても、その強烈な痛みは決して伝わらない。そもそもえぐった本人がまったくの無自覚だから、誰にも理解してもらえない。100倍返しできれば救われるけれど、なんにもできない。

 

善意って、ときに悪意よりも暴力的になる。

 

「じゃあ、どうすりゃいいんだよ?」マッチョは憤る。

さあね、あなた達に分かるようになんて簡単に説明できることではないんだよ。

マッチョから転落したら分かるんじゃね?

 

いくら「がんばれって言っちゃいけない」とかマニュアルを作ったって、本質を考えることなくただのテンプレになっちゃうだけだから、善意の暴力は止められない。

無自覚を自覚することなんてできない。

だから、こっちが防御力を高めるしかない。

酸素が吸いづらくてもマスクをするだとか、大好きだけど一生食べるのをやめるだとか、いっさい人を寄せ付けないだとか、そんな風に不自由を強いてでも自分を守るしかない。

 

攻撃は最大の防御。やられる前にやりかえせ。

こうしてまたひとり、ダークサイドに堕ちていく。

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ダークサイドに堕ちても童心に帰れる場所は必要。