八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

とかげのしっぽ切り

県立高校の教師が入学式を欠席したというニュース。

これは埼玉特有のシステムの問題。 

 

そのとおり。
高校生にもなって入学式に親が出ることないだろうという人は、実情を知らない。
入学式のあと、親はHRに入って宣誓書やらなんやら親の印鑑つきの提出物をいっぱい提出しないといけない。
入学式よりもそっちの方が大事。提出書類に不備があればその場で直さないといけないし。
逆に担任も親にいろんな資料を配り、欠席連絡の仕方などいろんなことを説明しないといけない。
つまり、入学式に親に休まれると学校としてはほんとうに困る。
この教師(=親)は、そういうことを知っているから、親としての社会的責任を果たすために子供の入学の日に
子供の学校に行ったのであって、子供の晴れ姿を見たいからではないはず。
だいたい学校は、親に「入学式には必ず参列してください」と言っておきながら、自分の学校の教員が親として
自分の子供の入学式に欠席するのを認めないとなると、自己矛盾もはなはだしい。
こういうことを理解したうえで、この教師(=親)がほんとうに無責任がどうかを判断すべし。
俺はこの教師を支持する。

言われてみれば私の時もそうだった。

(たぶん入学式後に)保護者会みたいなのがあって、うちの母は「〇〇くんのお母さんなんですね」と同じ水泳部の親同士で話が盛り上がって、気がついたら役員にされちゃったと言ってたっけ。だから卒業式も役員として参列してた。そう言えば。

私自身は自分のことで精一杯だったので親が来ていたかどうかなんてすっかり忘れていたが、私の時もそうだった。もう20数年前の話。

うちは私立だったから公立のことは知らないが、たぶん同じなんだと思う。

 

だからこの件を「けしからん!」うんぬんで言及すると赤っ恥をかく恐れがあるのでご注意くださいませ。

 

自分の高校の入学式のことなんて、全然憶えていない。

たぶん期待と不安とその他もろもろいろんな感情がごちゃまぜになってかなりテンパってたんだと当時を振り返る。とにかく全然憶えていないから、上に引用したものを見るまでは私も「けしからん」寄りの意見だった。

けしからんというよりは、その教師(母親)と高一の子供の年齢とを比べて「長い不妊治療の末にできた待望の子」まで妄想しちゃった。あるいは「その子は生まれた時から難病をかかえていて…」なんて妄想も。だから「それ相応の理由があってバッシングも覚悟で自分の子供の入学式を優先した」んだと。

で、私がけしからんと思ったのは学校やら公務員らといった「大きな組織(仕組み)」に対してで、この件はその仕組みの歪みで生じた悲劇なんだろうと。

つまりこうなることはあらかじめ予見できただろう、と。家庭の事情ぐらい上司は把握しているだろうに、と。

 

自分の妄想とは違った形だったが、でも結果的には「仕組みの歪み」で起こった悲劇だった。しかも想像よりもひどい。

なにがひどいって、なんでこういう事情だと「公表(弁明)」しないのかね?

小保方さんの件にも通ずるが、トカゲのしっぽ切りがあまりにひどくね?

仕組みの問題を個人の問題にすり替えすぎる。

こういうのって他にもいっぱいある。既得権益守りすぎ。目くらましに力入れ過ぎ。

 

いちいち一つひとつに腹立ててたらきりがないが、

まあとにかく私が言いたいことは

増税反対」