八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

六回喜

ひとり暮らしでなくなったから、涙を流せるのは車の中だけになった。
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星を見に、屋根を開けて東へと車を走らせる。北斗七星はよく見えるが、月は雲に隠れている。さらに東へ進む。
かつては家のすぐそばに4軒もあったこのコンビニも、今ではちょっとした遠征に。あなたの好きだった焼きそばパンを買って、引き返す。誰もいないパーキングエリアで、再び空を見上げる。

丸5年、か。あと5年で追いつき、追い越してしまう。その時に私はあなたのように立派な人間になれているのだろうか。