男が「弱くなった」といわれるが
西原理恵子さんの「生きる悪知恵・正しくないけど役に立つ60のヒント」を読みました。
うんうんうん、いちいち納得づくしの1冊です。
副題で「正しくないけど」と牽制球を投げておりますが、どれも正論です。
ただし、「なぜ西原さんはそう答えたのか」を素直に読みとらないといけません。本書は全編Q&A方式で書かれていますが、アンサーをただ実行すればよいという安易な考えでは解決になりません。アンサー(結論)はあくまで1つのたとえですので、本書をもとに「自分なりの考え」を熟成させると、元気が出てきたり、気分がスッキリするでしょう。
さて、本書を読み終えて、つくづく思い知らされたのが「女性は強い」ということ。
西原さんの言葉は、どれも彼女の「実体験」から生み出された哲学。だからこそ、多くの人が共感するのでしょう。多くの痛みに耐え、それに打ち克ってきた者の強さを、まざまざと見せられました。
そして思ったのは、女性は皆、男よりもずっとずっと強いのでは、ということです。
「女は弱し、されど母は強し」という言葉がありますが、べつに母にならずとも、女性は皆、強いです。
そこで引き合いにだされるのが「最近の男は軟弱になった」という言葉です。が、私はこれは誤りに思います。「男はもともと軟弱だった」が正しいです。
そう、「男は弱い」んです。もともと。
いままで頑なにその事実を隠秘してきましたが、もう隠し通せません。
いまだ「亭主関白」をきどっている人は、ほんとは「つっこんで」もらいたいボケ気質なんでしょう。もしくはドSを気取ったドM。奥さんが委縮するようなタイプの場合は、うらで女王様からムチでしばかれてます。絶対に。または向こうっ気の強い若いねーちゃん囲ってます。間違いない。
オラオラ系なる方々がいるようですが、それもプレイの一種です。
話があらぬ方向にいったが、まあとにかく、男は強くありません。
せいぜい「強がってる」だけです。
一方、女性は「強い」です。「賢い」です。
弱いふりをしているだけだし、バカなふりをしているだけです。
もう今の時代、認識を改めましょう。
男が強がるのも、女性が弱いふりをするのも、建設的ではありません。
お互いに楽になりましょう。カミングアウトしちゃいましょう。
「だって 草食なんだもの(みつを風)」