八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

スカイフォール

諜報活動してまいりました。

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任務遂行中に大きな揺れ。すぐに治まるかと思ったら長かった。

ざわつく周囲。よぎるあの時の記憶。

あとで車のラジオを聴いて少し安堵した。

 

帰りの道中、高速道路の長いトンネルがいくつか。先日の事故のことがよぎる。

007の映画だったら良い演出だが、リアルでトンネルの壁が崩落とかありえない。

 

ありえないことが現実にどこかで起こっている。

一寸先は闇。

 

スカイフォール

独りになったあの日から、いまだ、落ち続けている。

まだ底には着いていない。

 

 

 

 

なーんてね。ポエミーのまま終わろうと思ったが気が変わった。

007、まあまあ面白かったが、前評判がとても高かったので期待しすぎた。

観終わった人のレビューをみてると「はやく次がみたい」ってのが多かった。それがこの映画の内容を非常によく表わしていると思う。次はきっと「もっと面白いだろう」と期待したくなる内容だった。つまりは、今作はたいして面白くなかったとも言えるかもしれない。いや、十分に面白かった。けども…。やっぱ次に期待してしまう。

子供心にわくわくしたあの007が観たい。車が潜水艦になったり椅子が飛び出したり、山高帽が武器の悪役がいたりと、そういった007が観たい。ジェームズボンドに憧れを抱き、童心に帰れる007が観たい。次に期待。

 

それにしても、お客さん少なかったな。定年過ぎたじいさま方が数人、学生さん数人。1800円を払って観たのは私ひとりか。私個人としては空いてる方が嬉しいんだが、これだと商売としてはやってけないだろう。こうして映画館で映画を楽しめるのも今だけなんだろうなと、しんみり。

 

「無くなる」ってなると、とたんに人気がでる。「やめないでー」なんて声も。それをみるたびにいつも「おいおい」とつっこみたくなる。お前らが金おとさないから潰れるんだろ!って、いつも思う。

 

でも、映画に1800円を気軽に使える人はもうかなり少数なのだろう。私も決して「気軽」ではない。映画館なんて年に1回、行くか行かないかだから。それにできれば安い時間(1200円の時)で行きたいと思うもん。これじゃあ潰れるよね。

その時が来て、やめないでー!なんてみっともない声は出さない自分でいたい。

ポップコーンと炭酸ジュースを片手に大画面で観るあの贅沢を、今のうちに悔いなく味わっておきたい。