八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

True But Uselessとブライトスポット

プロのコーチと、アマチュアの教えたがりの差は何か?~True But Uselessについて、ゴルフの事例から勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!)

 

私は、幼稚園の時から30歳を過ぎるまで、毎日のようにプールに入っていました。アルバイトながらコーチしていた時期もあります。なので、泳ぐことにかんしてはプロフェッショナルといっていいかと思います。ですが、私は人には教えたがりません。

一方、どこのプールに行っても、必ずそこには常連の「教えたがり」が存在します。

水泳(競泳)はマスターズスポーツもあって、子供からお年寄りにまで盛んに行われているスポーツで、特に60代以降のスイマーはマスターズ世界記録保持者がごろごろおります。なので日本は、世界的にみてもかなり水泳のレベルが高い国です。

その影響からなのか、教えたがりの「True But Useless」という人達もかなり多く存在しています。

その光景自体は、まあ微笑ましいといいますか、私としては特に問題にしていません。教えてもらってる方もまんざらではない様子なので、コミュニケーションのツールとしていいんじゃないでしょうか。つまりは泳ぎが上手くなるよりもお喋りが主目的なのでしょう。

 

ただ、このTrue But Uselessな人、たまに目に余る時があります。それは「嘘」を教えている人達です。真実だけど役に立たないのならまだいいのですが、それが嘘レベルにまで低下しているのは困りものです。

そして、ジジババ同士がちちくりあってるだけなら嘘でもスルーで問題ないのですが、私が目に余る時というのは、親子の場合、それと、コーチが指導しているレッスン(無料・有料問わず)で見かける時です。

親子での場合は、最近話題の体罰問題と同じような構造です。アホな親が子供の才能を潰しているというパターン。しかしながら、親が熱心というのは決してマイナスではないので、その中からごくまれにイチロー選手みたいなのが誕生します。

そして、プロのコーチの場合ですが、実はこれ、けっこう多いんですよね。お金を貰いながら(コーチとして雇われながら)、誤った指導している光景をよくみかけます。

 

プロの定義って、なんでしょう。一般的にはそれを職業としている人と認識されてますよね。でも、プロだからといって教えるのが上手だとは限りません。体罰問題の教師もそうですよね。教えるのがくっそ下手だから選手をぶん殴るんですもんね。

水泳の話に戻りますが、教えるのが下手なスイミングクラブって、けっこうあります。よく、「選手としては一流だけど、指導者としては二流」という言葉を聞くことがあると思います。しかし現実には、選手として三流以下で指導者としては嘘ばかりなのが、最も多いのではと感じます。ごく稀に選手としては三流以下(てゆうか水泳選手でない人)でもオリンピック選手を育てる指導者もおりますが、そういう人はかなり稀です。尚、オリンピック選手を指導していても最低な指導者もいますが、その話は別の機会に。

えーっと、話を戻して。選手として一流の人がそのまま指導者になった場合ですが、少なくともそういう人は嘘は教えません。そして、たとえ口で説明するのが下手でも、実演(見本)するのはとても上手です。一方、選手として三流以下だった人は、泳ぐのが下手くそです。そしてそういう人の知識は誤りが多いです(だから下手)。

だから、もし誰かに泳ぎを教わる場合、特に有料で教わる場合には、その人が「速く泳げるか」どうかをポイントとして下さい。基準のタイムとしては、そうですね、50メートルのクロールのベストタイムが25秒以内が目安でしょうかね。そこから1秒遅くなるごとに、指導レベルも低下するといっていいでしょう。30秒以上かかる人はただのシロウトです(もし良い指導をする人がいたとしてもそれはとても稀なこと)。尚、過去の実績は戦績でなくタイムで評価して下さい。いくらフジヤマのトビウオだろうと、今の時代では小学生よりも全然遅いので。

 

スポーツに限りませんが、プロかどうかの基準が「お金」を得るか否かとなると、けっこう見誤ります。なぜなら、適当なことばっか言ってもカネ儲けは上手い人というのが世の中にはいるからです。飲食店にしても、売れてるから、行列ができてるからといって、そこが本当に美味しいとは限りませんよね(美味しい以外にも繁盛理由があるのは承知してますので余計なツッコミは無用)。つまり言いたいのは、カネはひとつの目安としては正しいのですが、そこを主軸としてしまうと見誤ります。

今日のタイトルの「True But Useless」、訳すと「正しいが役に立たない」といったところでしょうか。カネ儲けが上手い人って、こういうお節介要素がある人だと思うんです。たいしたことないのに、それを自慢げにひけらかす人たち。宣伝上手、広告上手といった人たちです。糸井重里さんは最近、そういう人たちに警鐘を鳴らして、本物が生き残れる仕組みを作ろうと取り組んでますよね。

でもまあ、そうはいっても今の時代はカネが中心だから、「本物」を見定めるのは至難ですよね。なにをもって本物とするか自体が分からなくなっちゃってますので。カネ儲け専門家からすれば「市場」が決めるとでも言うのでしょうかね。

 

 

買い物とかで、店員さんにぐいぐい来られるの、苦手です。でも、売る側としては、ぐいぐい要素は必要なんでしょう。

恋愛とかもそうなんでしょうね。見た目や性格があれでも、ぐいぐい行く子の方が結果としてはモテますもんね。ずーっと独身の人って総じて「いい人がいたら…」と白馬の王子様、お姫様を待ち続けてますもんね。

ぐいぐい、苦手なんだよなあ。。。

上記のリンク記事ですが、勝間さんって、ぐいぐい系ですよね。あの記事を読んでて、ひょっとして自虐ネタ?とも思ったんですが、自分はBut Uselessでないという自覚があるみたいだから、あれは自虐ネタではないんでしょうね。記事内でも「ブライトスポット」なる言葉を使って正当化してますもんね。矛盾していると思うのは気のせいですね。

真実で、有益で、ぐいぐい。それが揃うとカネ儲けが成功するのかな。

 

でも、True But Uselessとブライトスポットの差が指導(アドバイス)の良し悪しなのは分かるけれども、そこにカネ儲け(市場)がからむと、やっぱその違いが分からない。

声の大きい者、ぐいぐい言動した者が勝ちに思えて仕方ない。

勝間さんを例にすると、水泳とゴルフを習っているそうですが、その指導者達がプロなのかは、あくまで勝間さんの主観ですからねえ。特に水泳に関しては、勝間さんはプロから習ってると思っていても、私から見たらTBUな指導者かもしれないし(スポーツって指導内容の正誤判断がとても難しい)。泳げない人をある程度泳げるようにするのは簡単です。でも、ちょっと泳げるようにさせることと、速く泳げるようにさせること、そしてとても速く泳げるようにさせることというのは、指導レベルが雲泥の差になります。その差を教わる側、すなわちシロウトが判断するのはとても難しいことだと思う。実績や評判で判断するのは、ある程度は信憑性があるけれども、でもそれもシロウトの、しかも一部の多数決にすぎないし。また、指導歴の長さや実績なんていくらでもごまかせるし、指導の正誤も、口がうまければ、盛り上げるのがうまければ、どうにでもごまかせる。

反対に、いくら本物でも、アピール力が下手だと、世に認められない。

(※追記:速く泳ぐこと=上手に泳ぐことです。)

 

本物で、なおかつアピール力がうまい(カネ儲けがうまい)人って、世の中にいるのかね?

そもそも何をもって本物とするか。

私は気学にしても水泳にしてもどちらも「教える」という立場だが、教え方が上手とかはたんなるテクニック面なので、それが本物かの判断基準ではない。生徒さんの実績(成功体験)も、あくまで生徒さんの努力や運なだけだから、そこも本物かの判断基準としては弱い。まして芸能人が、有名人が、セレブが顧客だからとかなんて全然関係ない。

「嘘も百回言えば真実となる」という言葉もあるからねえ。

とりあえず私も「私は本物です」という記事を百個、いや千個書けばいいのかな。

そんなこと書くほどに心が歪んでいきそうだけれども…。四の五の言ってられんか。

ダークサイドに堕ちる前に「本物の定義」を見つけないとだな。

やっぱカネ儲け最高\(・ω・)/ひゃっはー!搾取しまくるぜー!

と、腹をくくるだけな気もするが…