算数のお時間
コンビニで電話料金の支払い。
2000円を出して、おつりがじゃらじゃらくる。
最近はコンビニでもずっとカード払いなので、小銭を使う機会がめっきり減った。なので、小銭はなるだけ増やしたくなかった。おまけに今日は手荷物が多いし、そとはめっちゃ寒い。おっくうモード全開だった。どうにか手間を少なく支払いを済ませたかった。
私はひらめいた。
おつりの分、なんか買えばいんじゃね?
天才すぎる。
さっそくお釣りの額の商品を探す。
が、ない。
いくつか組み合わせて合算すればいんじゃね?
まったくもって天才だ。
さっそくマイスーパーコンピューター、MSCでANZANする。商品を見る目からは赤いレーザーが出ていたにちがいない。
2つの商品を組み合わせた。1つは105円。もう1つは116円。
残念ながらぴったりにはならなかった。でも残1円。ふふふ。この1円は募金箱に寄付をしてしんぜよう。わっはっは。レジに並んでいる間も心が躍る。
さて、わたくしの番がきた。左手には金運長財布から取り出した2千円、右手には商品と電話料金の支払い用紙。「おまたせいたしました」の声で、ずんずんと進む。
ピッ、ピッ、ピッ。店員さんのバーコード作業とシンクロするように、タッチ画面で電話料金の金額確認ボタンをピッっと押す。まるでミュージカルのごとくに美しい所作。
「2009円になります」
え?
努めて冷静に、金色に光る金運小銭入れから10円玉を取り出し、2千円と共に支払う。商品と領収書と1円玉を受け取って、左向け左をして自動ドアへと歩みを進め寒空のなか岐路へと向かった。瞳はうつろ、頭は真っ白だったが、いつもの習慣で無事に帰宅を果たした。
1788円+105円+116円=2009円
おつりの1円玉は?
もちろん金運小銭入れにいれましたけど何か?
MSC?さあ、知りません。何です、それ?