八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

THE CHAMPAGNE BAR(ハロッズ)

ハロッズの2階(1F)にあるTHE CHAMPAGNE BAR。

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ハロッズ初日、前回記事のレストランに入ろうとするも怖気づき、その他のお店にもなかなか足が踏み出せずにいて、ようやくたどり着いたのがこのお店。

ハロッズに行ったことがある女性ならば、なんでよりによって男ひとりでこの店に?!と訝しげるであろうお店だった。明らかに場違い。

なんで場違いかというと、この階は女性物ばかりのフロアーで女性しかいない。たまに男性がいてもそれは奥さんやら彼女の付き添い。まずもって男ひとりでこのフロアーに足を踏み入れる者など誰もいやしない。そのフロアーの中央付近にあるのがこのお店。

 

もっとも入っちゃダメなお店だった。例えるならば、そうだな、女子高生や女子大生ばかりの吉祥寺のアンナミラーズに男ひとりで乗り込む、そんなかんじかな。もう吉祥寺にアンミラは無いのでこのネタわかるひと少ないな。例えが難しい。

 

きっと疲れてたんだろう。とにかく座りたかった。ハロッズの強烈な刺激で心と足腰が疲弊していたのだろう。極度の人見知りのくせに芸人になっちゃった人、みたいな窮鼠猫を噛む的な追い込まれ方をして血迷ってしまった。

 

お店の入り口手前の席におじいちゃんが居たのも判断を誤った原因だった。

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その時そのおじいちゃんはひとりだったが、シャンパングラスは2つあったので、奥さんか娘さんかの付き添いなのは明らかだった。でも同性がひとりでも居ると妙に安心してしまう。だから入ってしまった。

 

私の前の席にはそのおじいちゃん、横の席にはベビーカーを伴ったママ友らしき人達。雰囲気は近所のファミレスと変わらない。でもここはハロッズ。そのことに気づいたのは座って一息ついた後だった。

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となりのママ友らがめっちゃ気になった。天下のハロッズをファミレスのごとくに使い倒す真のセレブたち。めっちゃ写真撮りたかったが、そんなパパラッチ能力は持ち合わせていない。この写真がせいぜい。

 

シャンパン1杯だけ頼んで退散すべきだったが、困ったことに腹ぺこ。なのでこちら。

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美味しかった。けど、食べづらかった。テーブルが低いんだよね。きっと案内したウエイトレスも食べ物まで頼んで長居するだなんて思ってなかったんだろう。そりゃそうだよね。

からだがななめの状態で、ナイフとフォークでお上品に食べるのは、ウエストが横綱の私にはかなり厳しい。これ、もしかしてテーブルが低いんじゃなくて、私の胴が長すぎ&腕が短すぎるのか?!

 

どうにか無事に食べ終えて、となりのママ友も帰ったころ、前の席で新たな展開が。

おじいちゃんのお連れが戻ってきた。たぶん奥さん。ここからが面白かった。ハロッズの真骨頂。この奥さん、どうやらフロアー内で買い物途中。それをご主人に見せに戻って来ていた。まだ試着の段階で。

そう、このお店は、そのためのお店だった。試着室の前で男性が間抜けに待たなくてもいいようにするためのお店だった。だからここは、ハロッズで買い物する女性のためのお店でもあるが、実は男性のためのお店でもあった。

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ファッションショーの合間に1枚パシャリ。イタリアの方かな、たぶん。

羨ましくて泣きそうになったが、ぐっと我慢。

 

奥さんの買い物につきあうのが苦手な男性って、きっと多いんでしょう。そういう人らをこういったお店で待たせて、時にこうして試着したものを見せに来たりして、双方が気持ち良く買い物してもらう。とても勉強になった。

 

ハロッズ、恐ろしい子!