八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

快適を買う

「お金で幸せは買えない」と人は言う。

でも一方で「地獄の沙汰も金次第」と声を大にして言いたい人も多いだろう。

私も後者の思いが強い。

そもそも前者は設定自体がが間違ってると思う。たしかにお金で幸せは買えない。ていうか「幸せ」ってものがそもそもとても曖昧で明確な答えの無い言葉なので、「お金」という具体的で現実的な言葉とセットで語るのは無理がある。

「お金で愛する人は買えない」とかなら誰もが納得できるだろう。

 

お金で買えるのは「環境」でしょ。

で、環境が快適なことと幸せって、非常に近い位置にあると思う。

地獄の環境から天国の環境に移りたければ、お金が必要である。

お金をうまく使えば、あるいはたくさん使えば、地獄の苦しみを多少は和らげられる。

 

お金が少ないと、選べる環境は限られる。ニューヨークやロンドン、東京といった大都市の一等地には住めない。バミューダにも住めない。クック諸島やハワイも、大都市に住むくらいのお金はやはり要る。安い印象ある東南アジアも同じ。快適で安全な所は安くない。 

 

有名人が「金で幸せは買えない」と言うのを鵜呑みにしてはいけない。彼らは自らを売る対価で多くの金を得て、自らの環境を整える為に多くの金を使わざるを得ない。ハリウッドスターがプライベートジェットで移動するのは贅沢したいわけでなく安全とプライバシーを守る為の必要経費なだけである。

超有名人になると不自由が伴う。そんな彼らが語る「幸せ」を無名の庶民が聞いて「貧乏でも私たちの方が幸せね」と結論するのは厳密には不正解である。この場合は、金持ちか貧乏かよりも、有名か無名かの方が幸・不幸に関わる要素が大きい。

「有名人」と「金持ち」は分けて考えなければ解を誤る。

有名になることと金持ちになることは全く別ものである。

 

f:id:hachiyuu:20130606120032j:plain

快適を買うには、ある程度大きなお金が要る。

私は快適を欲している。