八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

積読している本に手を出すタイミング

『私にふさわしいホテル/柚木麻子

読了。1年以上も積読したままだったが、昨日になってようやく手に取り、そして朝まで一気に読んでしまった。面白かった。なんでもっと早く読まなかったのだろう?

と、いいながらもその理由は分かってる。衰運だった昨年や一昨年は、まだこの小説のパワーを受け入れられる力は備わっていなかった。

「スポットが当たらなかったら、スポットの前に飛び出せばいい。そう、それが成功する最速のルール!」
「そう、誰かに選んでもらうのが人生ではない。光を浴びたければ、自らがスポットライトの前に走っていけばいいのです」

陽運となったこれからの4年間は、その努力と根性が必要となる。

 

主人公の加代子は屈辱を味わった翌年に「デニーロ・アプローチ」をしてみごとスポットライトの前に立つ。私も、先月から更に5㎏減と、順調なペースで運んでいる。そして、来年の今頃にはトータル40㎏以上の減量に成功して、6パックに割れた腹筋とギャランドゥにまばゆい光を当ててやろうと目論む。ふふふ。

 

この本、あらかじめ内容を知ってて積読したわけではない。どこのセンサーが働いたのか分からんが、今はまだ読む時期ではない、とのお告げが無意識レベルに働きかけてたのだろう。そしてようやく今、解禁された。

柚木さんの本は『ランチのアッコちゃん』を以前に読んでいた。同じ人が書いていたことをさっき初めて知って、なんだか妙に嬉しい気持ちになってる。さっそく他の作品を買いあさろうかと勢い勇んでるが、読み始めるとまた徹夜して仕事が手につかなくなってしまうので、しばらくおあずけにしよっと。とりあえずアマゾンのほしいものリストに積読

 

そう、確定申告を終えて、あらためて収入の少なさと、加えて消費税増税にまつわる出費増加に辟易していたところだったが、そんな弱気でどうする!と、この本にケツを叩かれた。もしかして、彼岸入りしたから、なのかな。