かんたんに「カネ」を稼ぎたい
西原理恵子さんの「この世でいちばん大事なカネの話」を読了。
西原さんの「カネ」に関する話は偽善な部分がない。ゆえに読みやすいが頭をぶん殴られて心を鷲掴みにされる。そういえば、こういったハングリーさはうちの妻も持っていた。親がいないことでずいぶんと酷い仕打ちを受けたと言っていた、それも大人になってから。そんな話を聞かされて私も世の中に対して憤慨していたが、いま思えば頭では理解していても体では理解していなかった。今は痛いほどよく分かる。怒りよりも恐怖の部分を訴えていたのだと。
孤独&カネがない。
この恐怖は、なかなかキツイものがある。堕ちていく自分を想像するのは死よりも怖い。だからどうにか稼ぐしかない。稼げるようになるしかない。稼ぎを安定させたい。
人は信用できない。信用できるのはカネだけ。
誰の言葉だったか忘れたが、よく耳にする言葉。この言葉を私は鼻で笑えない。むしろ納得してしまう。カネが信用できるかは知らんが、人は信用できない、だったらせめてカネが欲しい。二人で築いたのは砂の城だったと気づかされ、それが脆くも崩れていく。日々崩れゆく私たちの城をみつめながら、カネだけを求めていた。心の底からカネだけを欲していた。そんな想いを、先の計画と恨み節を交互に毎日毎日ノートにこれでもかと書きなぐっていた。
人なんか信用できない。
でも結局は人を信用するしかない。
カネは人が運んでくるから仕方ない。
今はそのことを勉強中。
でも年末ジャンボは買いに行く。6億円!6億円!