八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

読書の秋

 「保存状態がよかったんだな。そんな昔の本にはとても思えない。帯はないけど中身はきれいだ。やっぱり、お買い得だったんだね」

「本っていいな、と思うのはこんな時よね。二十年経っても本は残るもの。中身も簡単にチェックできるし」

「まあ、そうだね」

「これがもし電子書籍だったら、二十年後には読めるかどうかわからないわ。それを読むための電子書籍の端末の形式がその頃には変わっているかもしれないし。ほら、音楽だっていまはテープやMDが使われなくなったじゃない。昔それで録音したものは無駄になったでしょう。電子書籍にしても、同じことになるかもしれないじゃない」

 《書店ガール2/碧野圭 より抜粋》

これからの未来では、電子書籍が主流になって紙の本は廃れていくうんぬんの議論があったと思うが、紙の本は100年先でも読めるが電子書籍は読めない(読みとれない)という視点は、分かっていそうで分かっていなかった。よくよく考えたら私らアラフォー世代以上の人間は、音楽や映像で、もうそういったことを幾度となく経験してたっけ。そう、自分で書いた原稿も、10年前のはフロッピーディスクで保存していたから、それはもう特殊な機械がないと読めない。

町の本屋さん自体は統廃合されるかもしれないが、紙の本自体は絶対に無くならない。ブロガーがわざわざ紙の本を出すのも、その保存性の高さという点で、なるほど納得。

 

紙の本はプレゼントにも適している。

先日、母の誕生日に、ルドゥーテの美花選を贈った。(こみちさんの記事を参考にして) いつもは花束や鉢植えだが、今年は残るものにしようかと思い、それにした。さっそくお礼の電話がきて、気に入ってくれたみたいで安心した。Amazonめちゃ便利。

 

今日の東京の空は快晴。テラス席でコーヒー(&ケーキ)を飲みながら読書とか良さそう。知床はあいにくのお天気らしい。旅行中の母からそうメールが届いた。お部屋で読書でもしてのんびり過ごしてと返信した。

さて、今日は何を読もうかな。

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