「川景色」
あなたが 好き あなただけが
大事だった すてきな季節
じっとしてね ちょっとだけ
光と影 揺らさずに
恋が 消えてしまったら
この景色も 消えるから
カーステレオに入ってるユーミンのCD。アルバム「REINCARNATION」の1曲目と2曲目は、運転中に聴くと視界がぼやけそうであぶないので、とばして3曲目から聴きだす。もうすぐ家の駐車場に着く頃、5曲目の「川景色」が流れた。そして上に書いた歌詞を聴いたとたん、嗚咽が止まらなくなり、しばし駐車場で声を押し殺す。
ようやく部屋に戻り、ふとそのタイトルを検索すると、元々は石川セリさんへ提供した楽曲だと知った。へえー知らなかった。うちの妻はそのこと知ってたのかな?
早速、石川セリ バージョンの川景色をYou Tubeで聴いてみようと思ったが、残念ながら動画は探せなかった。じゃあ仕方ない、買うか。川景色が入ってるアルバムをAmazonのほしいものリストに載せる。定価よりも1000円以上高くてペンディング。
それから数日後、ふらっと立ち寄ったCDショップでそのアルバムを見つける。しかも定価。小躍りが止まらない。早速、カーステレオにセット。こちらもユーミンのアルバムと同じく5曲目だった。4曲すっとばし。いよいよ曲が始まる… ん?あれ、間違ったかな?たしかに5曲目なはずなんだけどなあ…
♪川風は草を吹いて…
あ、ちゃんと合ってた。え、ええ!?
そこに流れる川景色は、とてもアップテンポで、(80年代における)近未来的な、宇宙的な音楽だった。でも、歌声はイメージ通りに石川セリの懐かしい歌声で、歌詞はまぎれもなく川景色。しばし、ポカンと聴いた。
ユーミンの川景色は牧歌的なかんじでたんぽぽの綿毛が飛んでいそうな情景なんだが、石川セリさんのはいきなり冒頭からYMOが乱入して来て(80年代風の)宇宙服を着せられてタイムマシーンで近未来へすっ飛ばされたかんじだった。(テクノ=YMOという単純思考)
家に着くまで交互に聴きまくる。びっくりして泣くひまがない。
うん、石川セリ バージョンもいいね。聴き慣れてくるとアリに思える。失恋の恐れやほろ苦さなんか微塵もかんじさせずに「男なんか星の数ほどいるさ!」と言いながら颯爽と夜のネオンに走り出すかんじ。このあとはアン・ルイスにバトンタッチ。
1982年の楽曲。いい時代ですね。
君のいない海景色。
ときめいて ね ときどきは
私のこと考えて
恋が過ぎて しまっても