八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

スーパースター

ソチオリンピックが閉会してしまったので夜更かしする理由がなくなってさびしいですが、それにしても女子フィギア、浅田真央選手、魅せてくれました。あの順位を超越したパフォーマンスを見せられて、私の中でのオリンピック感をも覆させられました。順位や点数なんかもうどうでもええねん。彼女は勝った、あらゆるものに勝った。ああ、こういう人をスーパースターと呼ぶのね。長嶋茂雄さんと同じ。記録よりも記憶に残る選手。これをやられたらもう誰も敵わない。バンクーバーのリベンジを、メダルの色でなくこういった形で果たすとは。見事な勝利でした。

 

浅田真央という稀代のスーパースターが誕生してしまったわけですが、このソチでの戦いを通じて彼女から学ぶものはあったんでしょうか?私は無いと断言したい。というのも、スターにまでは努力で到達できるかもしれないが、彼女の領域へはどう頑張っても到達できない。ごく限られた「選ばれた人」にしかたどり着けない。メダルはカネで買えても、それを超越してしまってるんだから、敵わない。

たとえるなら「宝くじに当たるには?」と当選者から学ぼうとするようなもんで、その中で確実に言えることは「宝くじを買うこと」。これに該当するのは「努力」や「好き」といったことになるのだろうか。ちなみに「諦めない」は若干違う気がする。彼女は金メダルを明らめたからこそあの演技に繋がった。SPの失敗もこの壮大な浅田真央物語を彩る演出の1つ。

スーパースターから何かを学ぶだなんて、おこがましい。でも強いて学びと言うならば、その歴史的瞬間に立ち会ったという「自覚」が学びなんだと思う。一流のアスリートが越えられない壁を突き破って稀代のスーパースターへと羽ばたいた、それを生で観れたことこそが大きな学びなのだろう。

 

ふなっしーミッキーマウスにはなれない。

 

《追記》

浅田真央 - アンサイクロペディア

なるほど。納得した。