彼岸まで
深夜、食材の買い出しにスーパーへ。相変わらずの夏の格好でドアを開けると、肌寒い。
短パンビーサンのこの格好も、いよいよ終わりを告げる時が来たようだ。
ああ、秋か。
車に乗り込むと、なんだか胸が、ズキズキと痛む。
夏が終わったからか。それとも秋だからか。
先週の週刊少年ジャンプ。SKET DANCEの中でスイッチが「ズキズキ胸が痛むんだ」と泣いていた。弟を死なせてしまった自責の念から、胸が痛いと泣いていた。
私のこの胸の痛みも、それと同じなのかもしれない……
なーんちゃって。急に寒くなったから、体がびっくりしたんだろうと思う。
暑さ寒さも彼岸までとは、よくいったもんだ。
もうこれ以上は暑くならないだろう。
いよいよ、靴を履かなければ、服を着なければならない。
ああ、憂鬱。
一方、涼しくなれば、外の空気を吸いやすくなる。熱風を吸いこまなくて済む。
ウォーキングやら、軽い運動も始められる。
いよいよダイエットの季節だ。
前向きに。何ごとも前向きに。
嫌でもネガティブなことがフラッシュバックされてしまうから、努めて前向きにせねば、闇に飲み込まれてしまう。
明るく愛想をふりまく元気はないけれども、秋の並木道を歩く前向きさはある。
歩こう。脂肪が燃えるまで、歩こう。
そして彼岸まで、歩き続けよう。
ん?なんかめっちゃデンジャーなこと言った気がする。タイトルとひっかけて上手いこと言ったつもりだったが…
歩くのは、とりあえず近所の公園までにしておこう。