八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

タイのひとコマ⑨《子供の教育》

私がマックに何度も足を運んだのは、ある光景を目にしたから。

それは、おかゆを食べた日のこと。土曜日の午前中、おかゆを食べ終えてふうーっとご満悦で顔を上げると、私の前の席の子たちが顔を突き合わせて話し合い、何か書いてる。よくよく見ると、どうやら勉強を教えている様子。そして店内をぐるりと見渡すと、あちらこちらで同じ光景を目にする。

どうやら週末のマックは、家庭教師(個人授業)の場として利用されているようだ。

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そしていろんな日にマックに来てみると、平日の放課後も、待ち合わせをして、授業を始める(宿題を教える?)ことも多かった。

生徒の年齢は小学生くらいが1番多い。教えてる先生は大学生くらい。

 

マックに限らず、デパートの喫茶店やスタバでも、同じ光景を目にする。

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でも、マックが1番多かった。

マックは、ハンバーガーのセットでなくスイーツやドリンクだけなら、比較的に安価で席を確保できる。シートもソファータイプが多くて快適。

一方スタバは、フラッペチーノとか頼むと余裕で150バーツくらいかかる。それにスタバは、どこもあまり店内が広くなく、ソファー席は更に少ない。なので、店舗数も多いマックが選ばれるのだろう。

 

何度目かのマックにて、偶然にも金銭授受のシーンが見られた。小学生の男の子が100バーツ札をごそっと取り出して、1枚2枚と数えている。凝視はできないのではっきりとは見てないが、3枚か4枚目を数えて、大学生くらいの女の子に渡していた。300バーツから400バーツくらい。それが1回の授業の相場だろう。学生のアルバイトにしてはかなり高給な気がする。

 

勉強に限らず、スポーツにも力を入れている。まさかスケートリンクまであるとは。

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日本は、オリンピック選手ですら練習場所の確保に苦労しているのに、こちらはデパートの一角にスケートリンクがある。

 

「日本もっとがんばれ!」と言いたいところだが、じゃあいったい何をどうがんばればいいのだろうか?

いまの私には明確な答えも、ビジョンも見出せていない。