ハナレイとプリンスヴィル
映画「ファミリー・ツリー」はハワイが舞台。その中でカウアイ島でのシーンがあり、しかも私の好きなハナレイとプリンスヴィルが出てくる。なので今日は若干のネタバレを含みながら、こちらを紹介したいと思う。
ちなみに、冒頭で次女がいたずらした娘のお母さんが、「うちはハナペペ出身」みたいなことを言ってたが、ハナペペはカウアイ島の南西の田舎町で、「リロ・アンド・スティッチ」の舞台のところ。そのせいか、どことなくリロに似ている母娘だった。ディズニーとカウアイへのオマージュかな。
先ずは「ハナレイ」から。上が町で下がビーチ。小さくてのどかでカワイイ町。
昨日の写真もハナレイビーチ。↓70歳くらいのおじいちゃんサーファー。かっこいい。
ビーチの奥にみえる家々のうちのどれかが浮気相手が泊まっていた家。それらは、だれかが常時住んでいる様子はなくて、いずれも貸別荘と思われる。一泊1000ドル以上、いやもっとかな。でも部屋が4つとか6つとかあるから、ファミリーやグループで泊まるならリーズナブルだろう。
上の写真ではちと伝わりにくいが、のどかで落ち着く、とても気のいいビーチ。今風にいうとパワースポットかな。カウアイ好きの日本人にはここから車で西へ10分ほど行ったところにある「ケエ・ビーチ」が人気だが、私らはここの方が好き。
夏は波があまり立たないので、沖にはヨットがずらっと停泊する。そこから浜まで少しあるので、たらいの様なゴムボートを漕いで買い出しに出かけてる。ヨットで来るくらいだからセレブなんだろうが、自らたらいを漕ぐ姿は、ちょっと間抜けな光景というか、ほほえましい。ん?あれしてるのセレブ本人じゃなくて使用人だったのかな?
冬はサーファーが大勢あつまる。
ここは村上春樹さんの短編小説「ハナレイ・ベイ」の舞台でもある。
この小説のなかで「サーファーがサメに喰われる」というシチュエーションがでてくるが、そんなことは滅多にないことだろう。でも6月に公開の映画「ソウル・サーファー」の少女もこの辺りでサメにやられたんだよね。。。
舞台変わってこちらは「セントレジス・プリンスヴィル」のビーチ。こことハナレイビーチはつながっていないので、歩いては行けない。だからジョージ・クルーニーがホテル前からジョギングしてハナレイビーチまで行ってたが、あれは無理。もしジョグして行くなら、ホテル玄関(崖の上)からいったん幹線道路に出て(それだけでも3キロ以上ある)、そこからぐるっと大回りして坂道を下り、そして更に進んでハナレイの町を抜けて、ようやくハナレイビーチに到着。直線距離はすごく近いが、かなり大回りしないとたどり着けない。泳いでいった方が全然速い。でもサメこわい。地元の人はサーフボードとパドル(Stand up paddle surfing)で行き来していたな。
このホテル前のビーチは、プライベートでなくパブリック。よってお酒は禁止。
が、このビーチベッドでなら可能。ホテル客の特権。みんな「マイタイ」飲んでた。
下の写真、真ん中のベッドだけタオルの色が違うの分かるだろうか。あれ、私のホテルのタオル。私が泊まったホテル(ウェスティン・プリンスヴィル)とこのホテルはここと提携しているので、同じように利用できる。しかも宿泊料金は半額以下なのでとてもお得。
でも、めっちゃアウェー。たかだかタオルの色が違うだけだが、そこには越えられない大きな大きな壁を感じた。
お金ほしい。
そういえば、映画でジョージたちが使ってたタオルもセントレジスのではなく、ウェスティンのに似てる。ビーチベッドも使っていなかったので※、彼らも私と同じく安いほうのホテルに泊まっていたのかも。まあ、小さな子供連れだったらウェスティンの方が気兼ねなく、また安心してくつろげるから、あの演出は理にかなってる。
※ウェスティン組はビーチベッドが確保できずに(もしくは周囲に圧倒されて)砂浜に直接タオルを敷いてる人が多かったな。
ビーチでマイタイはせずに、ホテルのメインロビーに上がってバーに行く。
アロハシャツ(ハワイの正装)に着替えて、高級な雰囲気にビビりながら席に着く。
お目当てはこれ。ブラッディ・マリーのハワイバージョン「Aloha Mary」。
グラスのふちにはスモークされたソルト。グアバジュースも入っているみたい。
世界各地のセントレジスでは、それぞれオリジナルのブラッディ・マリーを提供している。大阪のは「ショーグン・マリー」だったかな。普段お酒はまったく飲まないが、ホテルやその土地オリジナルのカクテルは別。旅の思い出におすすめ。
ここは、ホテルのバーにしてはすごく広い。席の間隔も広めなので周囲も気にならないし、大人数でも断られることなく入れる。雰囲気もロケーションも最高。
翌日、調子に乗って今度はテラス席を陣取る。
そしたらなんだか始まった。
法螺貝を吹いて、そのあと口上。英語とハワイ語なのでさっぱりわからんが、その雰囲気で酔える。ちなみに独り身なのは私だけ。みなハネムーナーや結婚〇〇周年とか。場違いかなと思いつつも、そんなの関係ない。アロハ。
そして、口上が終わるとシャンパンを剣でシュポン!っと開ける。この人は上の人とは別人。 それぞれ専門職となっているのかな。あの栓の行方が気になった。
この日、クーラーの効いた室内でなくわざわざテラス席にした理由は、ここからクジラが見えるから。前日に大きな潮吹きをみて、今度はもっと近くで観たいと思ってた。残念ながらこの日はクジラちゃんとは会えなかった。
そのかわりに、このセレモニーに立ち会えた。マハロ。
ここは、ホノルルと違ってアジアからの観光客が非常に少なくて、穴場。ハワイ島もだが「レンタカー」の壁があるせいだと思われる。ここへは空港からタクシーでも来れるが、レンタカーで来たほうが気楽だし、行動範囲もぐっと広がる。
ここで余生を送るのも幸せだと思う。でも医療の面などを考えると、健康な若いうちの方がいいかな。この風景にあきるまでここで気楽にノマドする、なんてのに憧れる。
ああ、お金ほしい。宝くじ買お。
おまけ
なぜかお寿司があった。やっぱ東だな、ここ。
このカクテルはマンゴーベリーニ。うまかった。