八雲の国から末広がり

旧八祐会ブログ

ハナレイとプリンスヴィル

映画「ファミリー・ツリー」はハワイが舞台。その中でカウアイ島でのシーンがあり、しかも私の好きなハナレイとプリンスヴィルが出てくる。なので今日は若干のネタバレを含みながら、こちらを紹介したいと思う。

ちなみに、冒頭で次女がいたずらした娘のお母さんが、「うちはハナペペ出身」みたいなことを言ってたが、ハナペペはカウアイ島の南西の田舎町で、「リロ・アンド・スティッチ」の舞台のところ。そのせいか、どことなくリロに似ている母娘だった。ディズニーとカウアイへのオマージュかな。

  

f:id:hachiyuu:20070531105325j:plain

先ずは「ハナレイ」から。上が町で下がビーチ。小さくてのどかでカワイイ町。

昨日の写真もハナレイビーチ。↓70歳くらいのおじいちゃんサーファー。かっこいい。

f:id:hachiyuu:20120225053017j:plain

ビーチの奥にみえる家々のうちのどれかが浮気相手が泊まっていた家。それらは、だれかが常時住んでいる様子はなくて、いずれも貸別荘と思われる。一泊1000ドル以上、いやもっとかな。でも部屋が4つとか6つとかあるから、ファミリーやグループで泊まるならリーズナブルだろう。

上の写真ではちと伝わりにくいが、のどかで落ち着く、とても気のいいビーチ。今風にいうとパワースポットかな。カウアイ好きの日本人にはここから車で西へ10分ほど行ったところにある「ケエ・ビーチ」が人気だが、私らはここの方が好き。

夏は波があまり立たないので、沖にはヨットがずらっと停泊する。そこから浜まで少しあるので、たらいの様なゴムボートを漕いで買い出しに出かけてる。ヨットで来るくらいだからセレブなんだろうが、自らたらいを漕ぐ姿は、ちょっと間抜けな光景というか、ほほえましい。ん?あれしてるのセレブ本人じゃなくて使用人だったのかな?

冬はサーファーが大勢あつまる。

ここは村上春樹さんの短編小説「ハナレイ・ベイ」の舞台でもある。

この小説のなかで「サーファーがサメに喰われる」というシチュエーションがでてくるが、そんなことは滅多にないことだろう。でも6月に公開の映画「ソウル・サーファー」の少女もこの辺りでサメにやられたんだよね。。。

 

舞台変わってこちらは「セントレジス・プリンスヴィル」のビーチ。こことハナレイビーチはつながっていないので、歩いては行けない。だからジョージ・クルーニーがホテル前からジョギングしてハナレイビーチまで行ってたが、あれは無理。もしジョグして行くなら、ホテル玄関(崖の上)からいったん幹線道路に出て(それだけでも3キロ以上ある)、そこからぐるっと大回りして坂道を下り、そして更に進んでハナレイの町を抜けて、ようやくハナレイビーチに到着。直線距離はすごく近いが、かなり大回りしないとたどり着けない。泳いでいった方が全然速い。でもサメこわい。地元の人はサーフボードとパドル(Stand up paddle surfing)で行き来していたな。

f:id:hachiyuu:20120224093204j:plain

このホテル前のビーチは、プライベートでなくパブリック。よってお酒は禁止。

が、このビーチベッドでなら可能。ホテル客の特権。みんな「マイタイ」飲んでた。

下の写真、真ん中のベッドだけタオルの色が違うの分かるだろうか。あれ、私のホテルのタオル。私が泊まったホテル(ウェスティン・プリンスヴィル)とこのホテルはここと提携しているので、同じように利用できる。しかも宿泊料金は半額以下なのでとてもお得。

でも、めっちゃアウェー。たかだかタオルの色が違うだけだが、そこには越えられない大きな大きな壁を感じた。

お金ほしい。

そういえば、映画でジョージたちが使ってたタオルもセントレジスのではなく、ウェスティンのに似てる。ビーチベッドも使っていなかったので※、彼らも私と同じく安いほうのホテルに泊まっていたのかも。まあ、小さな子供連れだったらウェスティンの方が気兼ねなく、また安心してくつろげるから、あの演出は理にかなってる。

※ウェスティン組はビーチベッドが確保できずに(もしくは周囲に圧倒されて)砂浜に直接タオルを敷いてる人が多かったな。

f:id:hachiyuu:20120224100341j:plain

ビーチでマイタイはせずに、ホテルのメインロビーに上がってバーに行く。

アロハシャツ(ハワイの正装)に着替えて、高級な雰囲気にビビりながら席に着く。

f:id:hachiyuu:20120223110110j:plain

お目当てはこれ。ブラッディ・マリーのハワイバージョン「Aloha Mary」。

f:id:hachiyuu:20120223110053j:plain

グラスのふちにはスモークされたソルト。グアバジュースも入っているみたい。

世界各地のセントレジスでは、それぞれオリジナルのブラッディ・マリーを提供している。大阪のは「ショーグン・マリー」だったかな。普段お酒はまったく飲まないが、ホテルやその土地オリジナルのカクテルは別。旅の思い出におすすめ。

ここは、ホテルのバーにしてはすごく広い。席の間隔も広めなので周囲も気にならないし、大人数でも断られることなく入れる。雰囲気もロケーションも最高。

 

翌日、調子に乗って今度はテラス席を陣取る。

そしたらなんだか始まった。

 f:id:hachiyuu:20120224123933j:plain

法螺貝を吹いて、そのあと口上。英語とハワイ語なのでさっぱりわからんが、その雰囲気で酔える。ちなみに独り身なのは私だけ。みなハネムーナーや結婚〇〇周年とか。場違いかなと思いつつも、そんなの関係ない。アロハ。

そして、口上が終わるとシャンパンを剣でシュポン!っと開ける。この人は上の人とは別人。 それぞれ専門職となっているのかな。あの栓の行方が気になった。

f:id:hachiyuu:20120224123625j:plain

この日、クーラーの効いた室内でなくわざわざテラス席にした理由は、ここからクジラが見えるから。前日に大きな潮吹きをみて、今度はもっと近くで観たいと思ってた。残念ながらこの日はクジラちゃんとは会えなかった。

そのかわりに、このセレモニーに立ち会えた。マハロ。

 

ここは、ホノルルと違ってアジアからの観光客が非常に少なくて、穴場。ハワイ島もだが「レンタカー」の壁があるせいだと思われる。ここへは空港からタクシーでも来れるが、レンタカーで来たほうが気楽だし、行動範囲もぐっと広がる。

ここで余生を送るのも幸せだと思う。でも医療の面などを考えると、健康な若いうちの方がいいかな。この風景にあきるまでここで気楽にノマドする、なんてのに憧れる。

ああ、お金ほしい。宝くじ買お。

 

おまけ

なぜかお寿司があった。やっぱ東だな、ここ。

f:id:hachiyuu:20120224131455j:plain

このカクテルはマンゴーベリーニ。うまかった。

f:id:hachiyuu:20120224130541j:plain